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毎日超短話743「大丈夫」

ときどき、30才の自分から電話がかかってくる。とても不安そうに「わたしは大丈夫なの?」と言ってくるので、「大丈夫だよ」と何度も答える。それでも不安は消えないようで、最近は話を聞かずに、好きなだけ喋らせてあげることにしている。「大丈夫だよね?」最後の確認みたいに聞くそれだけに、「大丈夫だよ」と答えると、電話は切れる。たぶん、未来のわたしも、今の不安をそんなふうに、受け流してくれるだろうと、50才のわたしに、電話をかける。


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