毎日超短話362「ネギ侍」
買い物帰りに、侍を見かける。間違えて現代に来てしまったのだろうか。巡回中の警官に職務質問を受けている。
腰に差したそれが刀だったら、連れて行かれると思ったけれど、侍が差していたのはネギ専用袋に入ったネギ。警官は笑っている。
そういえばネギを買い忘れたと思い出し、踵を返す。ふと振り返ったけれど、もう侍はいなかった。
買い物帰りに、侍を見かける。間違えて現代に来てしまったのだろうか。巡回中の警官に職務質問を受けている。
腰に差したそれが刀だったら、連れて行かれると思ったけれど、侍が差していたのはネギ専用袋に入ったネギ。警官は笑っている。
そういえばネギを買い忘れたと思い出し、踵を返す。ふと振り返ったけれど、もう侍はいなかった。