毎日超短話230「1000円」
今月の使えるお金はあと1000円。美味しいものでも食べようかなと、開店したばかりのラーメン屋に足が止まる。メニューに書かれた、1杯1000円のそれを、またいつかにしておこうと思ったあと、リサイクルショップに立ち寄った。1000円のおもちゃに目が留まる。息子が喜びそうなそれを、ためらいもなく買っている。
こんなにもあっさりと自分より大事なものがあることを、今まで知らなかった。
ラーメンが、「こってり」だったせいかもしれないが。
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