【短歌】紅葉鳥 #シロクマ文芸部
紅葉鳥コンビニ前にたむろって
待ち合わせですというような顔
「紅葉鳥」という鳥もいるそうですが、シカの異名でもあるそうです。シカといえば、北海道に住んでいた時期があるぼくとしては「エゾシカ」が浮かんできます。ふと気が付くと普通に道端にいて、のんびりしているのをよく見かけました。
あるときは、コンビニ前に集団のシカがいまして、さすがにびっくりしました。別に何もしてない顔で「何か?」と言ってるような雰囲気。アオハル的なたむろではなく、どちらかと言えば、お年寄りの会合のような。
「ちょっとこちらで待ち合わせしておりましてね」
「まあ、よかったらあなたもお茶でもしていきなさいな」
なんてふうに見えたものでした。そして、しばらくすると、のそのそと彼らは山のほうへ移動していったのでした。
あれ、ほんとに会合だったのかも。
いや、実はアオハルだったのかも。
紅葉鳥って、秋に雄が雌を求めて鳴く様子からともいうのだし。
なんてことをあとになって、というか、いまになって思い出したという話です。
シロクマ文芸部さんへの投稿です。
紅葉鳥、読み方すら正しく分かってなかったですが、シカのほうで詠んでみました。
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