毎日超短話195「特々別な存在」
あなたは特別な存在、と彼に告げる。同じように返してほしいのだけど、彼は「ありがとう」と答えるだけだ。
しびれを切らして、「ほれ、ほれ」と手を動かして催促をする。彼はそれを察して「ああ」と言い、続けた。
「君は、特々別な存在」
「なんか、お得感があるんだけど」と不満を口にしたけれど、
「そりゃあ、君に出逢えた人生だもの、めっちゃ得してるよ」と言うので、悪い気はしなかった。
うまく丸め込まれてる気がするけれど。
あなたは特別な存在、と彼に告げる。同じように返してほしいのだけど、彼は「ありがとう」と答えるだけだ。
しびれを切らして、「ほれ、ほれ」と手を動かして催促をする。彼はそれを察して「ああ」と言い、続けた。
「君は、特々別な存在」
「なんか、お得感があるんだけど」と不満を口にしたけれど、
「そりゃあ、君に出逢えた人生だもの、めっちゃ得してるよ」と言うので、悪い気はしなかった。
うまく丸め込まれてる気がするけれど。