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毎日超短話715「どろぼう」

はじめて出来たともだちは、どろぼうだった。帰り道にたまたま声をかけられて、たまたま同じ趣味の話になって、たまたま同じ悩みを打ち明けあった。永遠のようだと思っていたあとで、彼女が明日、引っ越すことを知った。彼女はわたしの、時間と心を奪っていった。明日から、またひとりになるけれど、ひとりではないような気がしている。


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