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米津玄師@フォートナイトライブレポート
今、最も心をときめかせるアーティスト・米津玄師さんがゲームでライブを開催するというのを聞いて、早速参加してみました。
そのゲームは「フォートナイト」。
世界で何億人という人が参加しているという超メジャーゲームです。
以前息子がしていたことがあるのですが、生々しい戦闘のシーンなどがあるゲームの特性上、息子には禁止をしていました。
が、米津玄師さんのライブがあると聞けば参加するしかない!
ということで息子とふたりでゲームにIN!
20 分ほどのライブ体験について書いてみました。
☆ライブ開催の背景はこちらの記事が参考になります
■ライブ会場
ライブ開始15分前、いざ会場に入ってみるとたくさんの参加者が既に会場にいました。リアルのライブとは違ってぎゅうぎゅうすぎず適度に、中央のスクリーンのをどのように見るかという場所が選べるくらいの自由度がありかういい感じの賑やかさもありました。
■ライブ実況
20時、いよいよライブ開始!
新作アルバム「STRAY SHEEP」の「迷える羊」から始まりました。
アルバムジャケットのまんま羊の被り物を被って登場した米津玄師さん。
こんなにかっこよく羊のかぶり物がかぶれる人が他にいるのだろうか、というくらい渋かったです。
演奏曲は
1曲目「迷える羊」
2曲目「感電」
3曲目「砂の惑星」
4曲目「パプリカ」
最後に「Lemon」
というしびれるラインナップ。
どの曲も何度も聞いたことのある曲ですが、ライブならではの臨場感がいつもより更に心に響きました。
■YouTubeとの違い
もともとご自身の楽曲をYouTubeで発表している米津さん。今回、自分が見たYouTubeとフォートナイトライブでの違いをまとめてみました。
①没入感
YouTubeだとどうしても画面の向こうの人と自分という構図になってしまい、少し引いた感じの距離感を感じてしまいます。
フォートナイトライブの場合、画面の中のキャラクターがライブに参加している、という図になるので「もうひとりの自分」がライブに参加しているという感じが強くなると思いました。
(普段ゲームをよくしている人はより没入できたかも。)
またスクリーンの中の米津さんが歌っている世界とスクリーンの周りを描く、プロジェクトマッピングのような美しい画像が一体化して楽しむことができました。
②コミュニティ
ライブに参加している途中に知らない人から何人か友達申請が来ました。
(息子のIDで入っているのでつながりませんでしたが。)
YouTubeは「配信者と受信者」という一対一の縦のつながりになりがちです。
一方こうしたコミュニティー型のゲームでライブを行うことで、そのアーティストを通してファン同士の横の繋がりが出来るきっかけが生まれそうでした。
こうしてファン同士がつながる場を作れば、ファンがファンを生む相乗効果が生まれそうです。
③時間の共有
YouTubeはいつでもどこでも好きな時に見れるというのが特徴でした。
ライブ形式だと何月何日何時から始まる、ということであえてその時間にゲームに参加する、という行為が必要です。
「いつでも、どこでも観れる」のではなく、敢えて不便さをデザインすることで「今しかない瞬間に参加している」という特別感とそこにいる人同士の一体感が生まれるのではないかと感じました。
■楽しみ方
今回小学生の息子とこのライブに参加しました。
息子は学校で友達と一緒に参加しよう、と約束して、ゲームの中で友達と参加していました。
まさにライブに一緒に来たという感じで、友達と会話をしながら音楽を楽しんでいました。
このような形式のライブでは、一人で参加してどっぷり没入するもよし、現地で同じ趣味の人を見つけるのも良し、友達を誘って行くもよし、色々な楽しみ方ができると思いました。
■これからのライブの形
コロナの環境下で人が集まることが制限されるようになって数ヶ月。
しばらくの間は大規模に人が集まるようなイベントやライブなどは控えられると予想されます。
そんな中で今回のライブは新しい音楽の場づくりのひとつの形になるのではないでしょうか。
リアルのライブに比べると臨場感は少ないと思いますが、なんといっても家から参加できる気軽さ。
ライブ会場に足を運べない人が参加しやすく、より幅広い人が楽しむことができるこの形式は今後広がっていくと思いました。
ゲームが新しいライブのプラットフォームになる「一瞬のきらめき」を目の前で見れて、色々な意味でとても心躍る夜でした。