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永遠に明日は続かない

文字を語る練習だと言いながら、こうして時間の開いてしまう自分の物臭さを呪いたい。
いつの時代も頭の中に浮かぶ答えを頭の中だけで消化してきたけれど、口に出せばあっと言う間に軽くなってもう見えない、空へ飛んでいく。
見上げたら曇り空。
頭の中の言葉達を丁寧に箱詰めにして相手にプレゼントができない。
わかりやすいよう組み立ててリボンを結ぶことができない。
伝えたいのはこんなんじゃないのに!って100万回生き返っても思うだろうな。
1を10に、それは嘘・大袈裟・紛らわしい、のではなくて楽しませるというエンターテイメント、つまりタップダンスだ。
心地よい靴の音色と軽快な足の動き、カタカタと動く操り人形のようなダンス。
20年前となにも変わっていない私の頭の中で跳ねる言葉達は、だらしない私の緩い口元のせいで決して陽の光を浴びることもなくスッカスカの浅い人間だという印象だけが影のように後ろを付いて回る。
ごめんなさい、自分に謝りたい。
20年前から、もっと口元の筋肉を鍛えておけばよかった。
物臭さを呪う前に、この瞬間から残して行かないとね。
なんかいつも同じこと言ってる。
けれど昨日から見た明日はまだ続いてたからね。

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