フリースクールで秘密基地づくり
先日見た「夢みる小学校」で
印象的なシーンがありました。
子ども達が自分たちで工具を使って
ヤグラを組んでいたんです。
映像を見てからずっと
「やべー!」と興奮している
自分がいました。
上映会を終えてからは
「もっと子ども達を信じて任せよう」
と思い、頭の中をぐるぐるぐるぐる。
以前からフリースクールの庭先にある木を撤去したいと思っていました。
でもなぜか大人で集まってやろうと思っていた自分がいました。
映画を見たあとになって「いや、なんでだ?大人でやらなきゃいけない理由はないよね?子ども達と一緒にやってもいいんじゃない?」と自問自答。
思い立ったが吉日。
先日の木曜日、小屋をあさり
大きなハサミやノコギリを発見。
あえて子ども達には声をかけずに
1人で作業をしていました。
数分経つと、子ども達が
ぞろぞろ外に出てきて
「何やってるの?」といい食いつき。
どばし「んとさ、この木を倒そうと思って。でも強いんだよね、こいつら…」
こども「ちょっとそれ貸して」
ここで「手伝ってほしい」と言ったら
子ども達はやらなかったかもしれません。
あえて「倒す相手」というゲームっぽさを
持たせた声掛けをしたところ
仲間になってくれました。
仲間は3人増え、4人で戦うことに。
「○○、あの太いやつ頼む!」
「そのハサミだとこいつは倒せないから、○○くん、ノコギリでやっちまってくれ!」
「ねえ、この木ちょっと強いんだけど、誰か手伝って~」
そんな会話を交わしながら
1時間ほど戦っていました。
全部倒し終わった頃には
飽きたからかいつの間にか
仲間はいなくなっていましたが(笑)
そして木のなくなったあとの
鉄組みだけを見て、ふと
「これ、上に登れたら面白そう…」
子どもの頃、公園でやったことがありました。
大きな木の上にタイヤやら
木の板やらを乗せて
「俺たちの秘密基地!」と。
15年以上の時を経て、秘密基地づくりを再開。
まだ外にいる私の様子が気になってか、戻ってきた子がいました。
どばし「ここに秘密基地をつくりたいんだよね」
子ども「全然秘密じゃないじゃん(笑)」
どばし「うるさいわ(笑)」
というやり取りをしつつ
一緒にわっせほいさと作業。
出来上がった頃には
中でゲームをしていた子も外に出てきて
「え、なにそれ!」
「やば!」
「俺も乗りたい!」
「どうやって乗るの、これ!」
「たかい…!こわい😢」
そんなことを話しながらみんなでワイワイ。
最初は怖いと言っていた子も
最後には難なく登れるように。
普段じっと過ごすことの多い子も
いつの間にか登っていて楽しそう。
そして昨日に続き、今日も外で遊んだようで
昨日切った木を使って
ミズタマリの看板を作ったとのこと。
素敵すぎる。めちゃめちゃいい。
子ども達の表情が
また普段と違った輝きを放っていました。
ノコギリの使い方も学んだ。
ハサミの形状によって
切れる木の太さが違うことも学んだ。
支柱があれば、上に物を置いても
バランスが保てることも学んだ。
パッと見、怖いと思っても
案外登ってみると余裕だと学んだ。
「自分にもできるんだ」を学んだ。
いやあ、ほんと最近思います。
「楽しい」は最強‼
怖さも乗り越え
失敗も乗り越え
自信と元気を与えてくれます。
私たち大人がどれだけ子どもに
「楽しい」と思える機会を
提供してあげることができるか。
学校以外でもちゃんと学ぶことができます。
それを日々の取り組みの中で体現していきます。
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