間違いない授業、いい授業ってなんだ?
今日は少々辛口です。頭を使うのがいやな人はスルーしてください。
こんな授業は、いやだー!
・先生がどんな生徒を育てたいか言語化できてない
・ひたすらプリント演習、和訳プリント配られる
・覚えなきゃいけないリストばっかり
・結局、授業が終わって何が身についたか思い出せない
・先生が、やたら面倒見がいいアピールをしてくる
とまあ、ここまでは普通かもしれません。今日言いたいのはむしろもっと大きな部分、Big Pictureです。
では、心に問うてみてくださいね。
その授業、Authenticですか?
その授業、生徒のBefore Afterの変化からの逆算でデザインされていますか?
その授業、ターゲットになる相手をよく分析していますか?
さらに、
あなたはその授業をやってみて、何を学びましたか?
答えられなかったら、たぶんそれは何か間違っています。
その授業、Authenticですか?
もし自分が逆の立場だったらと考えてみてください。冒頭の部分、最悪じゃないですか。例えば、コンサルティングを受けてるのに、コンサルタントが何やってるかわからない受け売りだったら、不安になりませんか?
もし師と呼べる人がいたとしたら、その人の話はきっとその人の血肉であり、一つ一つに想いが溢れていたのではありませんか?
手取り足取りではなく、ある程度自分の足で歩かせてもらったのではありませんか?
それがオーセンティックという言葉に私が込めた意味です。
その授業、生徒のBefore Afterの変化からの逆算でデザインされていますか?
これはたぶん、生徒の学力=知識・理解で考えている人には永遠に理解できないテーマです。出直してきてください。
学力は、その底辺を支えるマインドセット(自律的学習者としての姿勢やしなやかな考え方など)、その上には思考力や想像力、協働が乗っかっています。学びが自分ごととなり、楽しくなると知識を修行のように覚えたり、問題を解いたりすることは何の苦でもなくなります。
では、人生のゴールとしては「人生の経営者を育てる」だとして、その間には「自分で学べる人になる」「学びを楽しむ人になる」があるとして、今やっている単元のゴールは何でしょう。「関係詞」とか「インダス文明」とか答えたらしばきますよ。笑
こうなってほしい、こういうことができるようになってほしい、授業を受けた後の状態をまず決めるんです。
また機会があれば詳しく説明しますが、こんな感じ↑
その上でコンテンツやメソッド、評価があるわけです。
その授業、ターゲットになる相手をよく分析していますか?
Afterを決めようとすれば、当然Beforeの分析が必要です。クラスの平均偏差値?それ、意味ないので、忘れてください。(分布や、分野別は分析が必要です)
高校の先生って本当に生徒をみてないなと思うんです。嘘だと思うなら小学校に行ってみてください。行動観察の次元が違います。
なぜそれが必要かと言うと、知識理解より下の部分、マインドセットや思考力・創造力・協働って4択テストみたいなので測りにくいからなんです。でも行動や表情にはありありと出る。だから、生徒をよく観察し、過去の経験もフル活用しながらBeforeの設定をします。
上の写真だと、単元のタイトルを書いた後すぐそこに取りかかってますね。
間違いない授業、いい授業ってなんだ?
私はこれを一生かかって問い続けたい。安易な授業にNoを突き付けたい。そしてね、必ず偏差値はついて来ます。数字はついてくる。
だから、まだ修正可能なら、一番最初のところを読み直して自分の授業を振り返ってみてください。(もちろん私も毎日振り返って修正しています!)
生徒=私たちの未来です。
幸せな生徒=幸せな未来です。
それを忘れずに、今できる最高を追い続けたい。
「あなたはその授業をやってみて、何を学びましたか?」
必ず学びがあるはずだから。そんな仕事の仕方をしていたい。