めざすは同じオランウータン、不思議な新陽高校の合格者ガイダンス
恒例の着いたら椅子がない、から始まったこのガイダンス。でも、生徒たちは何の迷いもなく、パイプ椅子を受け取って自分の属性のところに進んでいきます。我が子はオランウータン。もう、この辺ですでに新陽高校のペースに巻き込まれます。
通常、高校の合格者ガイダンスガイダンスといえば、「校長先生をはじめ、学年部長など様々な先生から高校生活の展望と心構えのお話がある」という感じでしょう。椅子はきちんと並べられ、生徒はただ話を聞くだけ。最初から最後まで、配置が変わることもなく、淡々と進んでいきます。
ところが、真逆とも言っていいのがこの学校のやり方でした。
ちなみに、AIが生成したタイトルはこちら。これまた面白い。あえての4で!
異彩を放つ新陽高校!「椅子のない」ガイダンス
ワクワクの高校合格者ガイダンス、パイプ椅子の登場で驚き!
「恒例の着いたら椅子がない」新陽高校での合格者ガイダンス
めざすは同じオランウータン、不思議な新陽高校の合格者ガイダンス
ニュースになりそう!新陽高校の全く新しい合格者ガイダンス
オランウータンのエリアを目指して
ガイダンスの案内が送られてきたときの文言がこちらでした。
ワークショップ!なんか最初からワクワクするなー。そして、
類人猿占い!こちらの記事に簡単な解説があります。長男はオランウータン、私はチンパンジーでした。
体育館に到着したら、同じオランウータンが座っているエリアへ移動して着席。周りはみんなその属性ってことか。
90分間、喋りっぱなし
その後、先生の話も早々に属性を変えて場所を変えてどんどん話していきます。生徒たち、最初はちょっとぎこちないのですが、意外と話せていました。最初は用紙を4マスにして簡単な自己紹介を。そして同じ類人猿属性の生徒同士で「自己理解・他己理解」の時間です。
次は属性をチェンジ。血液型A,B,AB,O,不明で固まります。今後はペアから5人へ。知らない人同士、ペアならまだしも5人はなかなかすごい。しかも内容が「当たり前を問い直す」。
確かに最初生徒たちは無意識に椅子をきれいに整列させていました。中学校までに培われた「こうあるべき」は結構浸透しているんですね。こうした当たり前を共有して行きます。10時スタートでやっと休憩に入ったのが11時25分!ほぼ90分、生徒が喋りっぱなし。先生は、説明程度でしか入りません。
セーフティネットの充実
札幌新陽高校にはいろんな背景の生徒たちがいます。単願入試だと成績も出欠も不問なので、うちの子どものように不登校傾向の生徒も多い。今日のガイダンスでは、相談する相手や場所、方法について結構な時間を割いてお話しされていたのが印象的でした。子どもはそんなん、いらん!と言っていましたが、必要になるときが来た時あるとないでは大違いです。
校長先生のことば
先生たちはあくまでファシリテーター。気配をそんなに強く出すこともなく、簡単な説明とヘルプに入っている模様。その間校長先生はというと、、、体育館の上から写真を撮っておられます。服装もカジュアルなニットでとっても素敵。
校長先生の「圧が低い」って実は現場の人間として大事なことです。トップダウンでないからこそ、現場も動きやすい。自分もそんな上司になれたらいいなあ(遠い目)
そもそも壇上にも上がられないので、生徒の頭しか見えない。
校長先生が最後に出てこられ、話されたのは概ねこんな感じ。聴きながらメモを取ったので支離滅裂ですが、この3つを大切にするというところに激しく同意しました!
こちらのブログがまた素敵なので読んでみてください。
https://note.com/nobukoakashi/m/m39b176126ccc
さいごに
我が子がまさか札幌の高校に行くと思っていなかったのですが、行ってみると本当に素敵な環境で、しみじみとよかったなあと思っています。もちろん、この学校だって何もかもバラ色なわけでないことも理解しています。同業者として、いろいろと感じるところもあります。ですが、それらをひっくるめても私はこの雰囲気が好きです。4月から、どうなることやら。がんばれ、長男!札幌新陽高校の皆さま、どうぞよろしくお願いします。