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その授業、先生必要?生徒に乗っ取られた話

昨日の授業のこと。日をまたいだ授業変更を見落として気づいた時にはかなり遅れていました。生徒も呼びに来たらしいのですが気づかず。。。申し訳ない気持ちで教室へ走ると何やら不思議な光景が広がっていました。

美しい板書と正解

「先生、私たちで授業やっておきましたよ!先生みたいにペアワークもやりました!」板書を見ると、全て正解。

「先生、それで分からなかったのがこの2問だったので教えてもらえますか?」みんなで知恵を絞ったけど意見が分かれたのだとか。

もう、そのページは説明するまでもなく終了〜その日はもう1ページ音声活動中心のところがあって、そこは私しかできないのですが、文法の復習は完全に乗っ取られたのです。

YouTube動画とラポール形成

休校中のこと。動画視聴とテストが中心でしたが、とにかく楽しく学習してもらおうと、音楽に合わせて単語を練習するなどちょっとした工夫をしていました。

休校後の授業でもそれは続行です。学力的には、高校生ですが、生徒の1/3が中学校2年の真ん中あたりでつまづいている印象。だから、体をちょっと動かしたり音楽のリズムに合わせたり、ホワイトボードで表現したりとちょっとずつ工夫しています。とっても楽しそうにしているので、私もつい嬉しくなります。

授業のどの部分で先生が必要?

今回生徒に突きつけられたこと。それは自分たちでここまでできるよ!ということでした。先生たちは「勉強しないから居残りさせてでもさせろ!」と言うけど、そんなこと必要ないのでは?と思い始めました。

「うちの生徒たちはできないから」と言う枕詞(?)にうんざりです。多くの現場で「特進クラス」とか「習熟度」とか、小テストの合格者、不合格者、とヒエラルキーを作って、生徒の自己効力感を上げるどころか先生への依存を上げて自分ではできないように仕向けているように感じます。

生徒が自分から学びたくなるように仕向けるのが私たちの本来の仕事。管理するための先生ならもういらないよ、とのメッセージを受け取りました。

ビヨンドコロナへ向けて

もしかすると、休校中のオンライン授業も影響しているかもしれません。「あれ?家でもできるやん?」「あれ?教室の授業と比べて自分で進められるやん?」「あれ?先生って何する人?」

前向きに捉えて、来週の授業に活かしてみようと思います。コロナ収束後、学校は二度と元へは戻れない・・・だといいな。

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江藤 由布(ゆう)
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