うちの学校、学年主任も全部男性です
今日先日、ある先生と話していたらそうおしゃっていてびっくりした。わたしは私立しか知らないけど、彼女の働く地方自治体では基本的に主任以上は全て男性なんだそう。
そもそも女性は数に入っていない
学年主任を決めた時のこと。「今年学年主任になれそうな人、おらんなあ」とその時、友人は完全にスルーされたそう。教職について25年以上。十分取りまとめはできる人なのに。
学校は比較的女性にとって働きやすいと言われているが、特に高校以上になるとそれは当てはまらない。そもそも男性が多く、組織的にも硬直した縦社会である場合がほとんどだからだ。
わたしの最初の勤務校は元男子校で、男性中心の社会だった。でも流石に学年主任は何人か女性がいたし、20年以上の教職経験があってスルーされるなんてことはなかった。次の勤務校は女子校だったので、教頭も女性だったし、生徒指導部長も女性、生徒指導主幹も女性だった。当たり前といえば当たり前だけど、もしかすると元男子校や地方の男性社会だと奇異に写るのかもしれない。ちなみに女子校時代、私の学年の学年主任は女性だったが、見事な仕事ぶりだった。
ブラックな働き方の温床
こうして女性にとって働きにくい環境が強化されていく訳で、それは当然生徒に対しても反映される。例えば、部活動で生理休暇を与えるところはどれくらいあるだろう。男女の部活なら、当然活動時間はほぼ同じだろうし、トレーニングの内容は違うにしても、女性だから男性だからと言うことは何もない。ちなみに、部活の顧問も独身の人や男性が中心なので、子持ちのママがシフトを組んでというケースは今まで見た中で少ない。
これはそのまま社会にも反映されているように感じる。高等教育を受けた後、結婚・出産・育児をするようになると、かつての部活動のように「男女同じメニュー」と言う発想では身が持たない。そもそも体の作りも違うわけで、生理痛だってある。(ちなみに私は未経験なので、人によって色々)
今はなくなった飲み会でも通常は夜の設定だし、どれだけのママがそんな時間に出てこれるのだろう。土曜の昼とか、設定のしようはあるはずだ。育児もなんだかんだで女性が中心にやっていることが多く、とてもよく手伝うパパがもてはやされるのを横目で見て複雑な気持ちになっていたりする。
女性に優しい学校作り
最初の勤務校では先進的なクラスを任される先生で子持ちは私だけだった。部長級でも最後女性が一人。そして何人もの先生が「今産んだら迷惑がかかるから」と口にしていた。かくして先生業も独身女性や、DINKSばかりになる。子供を持ちたくない人が持つ必要はないが、人の都合に合わせて子供をもてないのはおかしい。
女子校勤務時代によかったことは、有給休暇が1時間単位だったこと。また、女子更衣室の奥には休むことのできるスペースがあった。育児休業中の母親先生にもあたたかい。部活動は18時に生徒を追い出すので、超過勤務になりにくい。と言っても、一度実際にそこで休んでいたら白い目で見られたので機能しているかどうかは別だけど。
少なくとも弱者にとって優しい環境を作ることが全体にとって働きやすい環境になる。セクシャルハラスメントも減るし、「女性だから」「男性だから」と言う無意味な縛りもない。
学校によって文化は随分違うので、交流して情報交換をもっとすればいいのにと思う。
講演に行くと黒一色?
教育関係、特にICT系の大きな講演会などになると黒一色だ。女性は私一人ということが今まで何度もあった。この時代そんなことでいいのか?ということで最近では女性をあえて増やそうという試みもある。
今度開催されるDMMの「教育総合サミット」もそう。最初は男性ばかりだった。でも先進的な企業はここからが違う。あえてICT部門を女性3人の登壇者にしてしまった。私以外のお二人はGlobal Teachers Prizeの上位入賞者で素晴らしい実践をされている先生だ。
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さいごに
先生の環境が良くなれば生徒に反映される。それは未来に直結する。今までの20年でそれほど変化が起こったとも思えないこのジェンダーの問題だが、生きやすい社会、より良い社会を作っていく一人の地球市民として私たちができることはいくらでもある。
DMM教育総合サミットでは、働き方改革や新しい学びについての講演もある。ひとまずオンラインで学びたい。