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弓削保
2015年6月13日 13:24
不意に立ち上がる夢現の景色。 深い、深い闇の向こうに、他人事のように浮かび上がる一点の光が視界に鋭く突き刺さる。人らなざる異形のモノ達の姿さえ透かし見えるかと思う程、現実離れしたその景色の中に、彼は自らの後ろ姿を見る。 理論的にはそんな事は不可能だ。しかし、彼の視界にあるその人物の姿は確かに彼なのだ。目の前のモノを有り得ないと否定するのは容易いことだ。しかし、彼の意識は自らの視界にある