顎関節症と頚椎及び全身との関連~2014年論文要約~
2014年ポーランドの研究論文で顎関節症の患者60名(男性30名、女性30名)
年齢18~40歳に対し、睡眠中(8~10時間)の咬合副木群とコントロール群に分け、3週間後と3か月後の顎関節と頚椎の痛みと機能(可動域)にどのような影響がでるかを調査した内容です。
参加者はもちろん顎関節の症状と少なくとも週に1回以上複数回12か月間痛みを経験した者で、また場所も後頭部~C7までの領域と限定しています。
検査方法は見ても分かりずらいですが一応載せておきます。
バイアスと精度の為、1人につき3回行われました。
顎関節の検査
頚椎の検査
結果ですが
顎関節症の痛み(筋膜痛)はコントロール群ではほぼ横ばいの数値(29→26→25)だったのに対し、治療群では有意に減少した。(27→19→4)
円板の変位(左側)もコントロール群では横ばいの数値(11→11→10)、治療群では有意に減少した。(13→8→3)
また顎関節(顆頭)の軌道では3週間で28名の軌道逸脱が減少し、3か月後では非対称な軌道を呈したのは4名だけであった。
お次は頚椎の痛みと可動域の表です。
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