小雨
小雨の降る中、
県展の絵を搬入して来た。
知り合いが17番。
私が18番。
別々に搬入して、2年くらい会ってないのに、
何故か?
繋がる人とは、何処かで繋がり続けて、不思議だ。
私にとって、この世界は不思議でしかない。
雨の日。
「雨だ〜。」
って、ため息を漏らす人もいるけど、
雨は恵の雨だ。
小雨なら尚更。
静かに、静かにしみわたって行く。
水溜りを歩いて、
ジョギングパンツが濡れたけど、
体温で乾く。
県展は、
入選率が低い。
私は落選続き。
もう諦めて、出品してなかったけど、
去年、
「新しい絵が必要なんだから出しなさい。」
と、言われ、
その時から、気付かぬうちに一年が過ぎていて、
慌てて準備した。
時間って、息をしてる間に過ぎて行くらしい。
入選しても、しなくても、
どっちでもいい…と、思っている。
だって、私には特別な絵に変わりはない。
今日は、これから仕事。
ドアを開ければ、違う世界が待っている。
小雨の静かな世界に沈没していたいけど、
仕方ない。
「行ってきます。」
夕方のニュースは、
good news. か? dab news. か?
全て、仕事が終わってからのこと。
その時、考えよう。
今日は何度もドアを開ける事になりそうだ。
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