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シロクマ文芸部参加

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シロクマ文芸部参加のショートストーリーです。
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#真夏の夜の夢

真夏の夢  :  「書く時間」

真夏の夢 : 「書く時間」

書く時間は、人々が寝静まってから。

静寂の中、スマホの灯りだけが部屋を照らし出す。
キーボードを叩く音も、ファンが回る音もしない。
手の平に乗るスマホ一個で物語は生まれていく。宇宙誕生から、これまでの全てが物語になっていく。

「今日はどんな物語にしようかなぁ。」

小さく呟いた声が、まるで誰かが呟いたように響く。

DNAに組み込まれたバイオフォトンに、植物のバイオフォトンを移植してテレパシー

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