【企画】ようやく蹴られずに眠れる日がきた
毎晩、私は蹴られていた。
ほぼ6年間蹴られ続けていた。
息子と一緒にセミダブルベッドで寝ていると、夜中に何度か強烈な蹴りをお見舞いされる。
年長さんの夏休み、息子は幼稚園のお泊り保育で一晩いなかった。
息子が産まれてから、初めて別々に眠る。
大丈夫だろうか?
少々の不安はあったが、夜一人でベッドで眠ったらなんとまぁ快適なこと。
今まで息子に蹴られながら、時には頭突きを食らわせられながら眠っていたので、私の意に反する所で起こされていた。
息子が居ないことで、その事に気がついたのだ。
そして、息子が帰ってきて再び同じベッドで眠ったら、物凄く窮屈さを感じた。
それまでずっと隣で寝ていたので、ベッドが狭いことに気が付かなかったのだ。
私は蹴られるのが当たり前になっていたし、それをたいして不快には感じていなかった。
しかし、もうあの頃には戻れない。
別々に眠ろう。
そう決意して、ニトリさんで手頃な布団セットを購入。
布団が届いて、ベッドの隣に敷いてみると、息子は嬉しそうにダイブした。
今まで厚みのあるベッドだったから、床に布団だと痛くないかなぁ?などと心配していたが、寝心地は悪くなさそうだ。
その晩、初めて敷布団で眠った息子は、夜中にゴロゴロと動き回り、遂には布団から転がり落ち床で眠っていた。
しょうがないから、体を布団に戻して様子を伺っていると、今度はグルグルと一回転し始めた。
どんだけ動くのだ?
快適に眠れるはずが、また布団から出てしまうのではないかと思って、息子がゴソゴソ動く度に目が覚めてしまう。
ただ、熟睡度は格段に上がった。
それは息子も同じようで、
「このお布団、かいてきだよ。」と
翌朝教えてくれた。
私同様息子も、狭いベッドで身動きが取れずにいた事に気がついたようだ。
翌晩も息子はゴロゴロしていた。
子どもって、こんなに寝相が悪いのか、、、。
初めて知った。
そして、どんなに転がっても決して目を覚ますことはない。
熟睡度が半端ない。
今まで窮屈な思いをさせて、ごめんね。
これからは存分に寝返りうって、大きくなっていってね。