息子の決意「夏休みはおじいちゃん家にお泊まりする!」【noteお題チャレンジ⑤】
息子のおじいちゃん家は茨城県にある。
茨城と言っても東京寄りの茨城なので、1時間もかからずに行ける。
埼玉県に引っ越したので、つくばエクスプレスに乗ればあっという間だ。
おじいちゃん家に行く前に、必ず近くのショッピングセンターに寄って、トーマスの電車に乗り、ガチャガチャをやり、昼食のイクラを買って帰る。
今日はすぐ側の公園を見つけて、楽しそうに遊具で遊んでいた。
自然もあり、噴水からは子供用に水が出るようになっていて、水遊びも出来る。
こう言っちゃなんだが、さいたま市よりずっと快適だ。
さいたまは、子どもが多く週末どこへ行っても混んでいて、のんびりなんて出来ない。
家の周りに、こんな素敵な公園もない。
ださいたまと言われ続けているだけの事はある。
残念な市である。
さいたまディスりはさておき、
息子はおじいちゃんが大好きだ。
いつも何かを買ってくれて、小銭の入った財布を持たせてくれて、お菓子を沢山食べさせてくれて、おもちゃで遊んでもくれる。
息子にとって実家は、楽園なのだ。
帰る時には必ず、ごねる。
まだ、遊びたかったのに、、、。
毎回そう口を尖らせしぶしぶ帰る。
「そんなに帰りたくないなら、お泊まりしたら?」
私が言うと、息子は目を輝かせて、私の耳元で
「今日、お泊まりする。」
と言った。
さすがに今日は無理だぜ、息子よ。
じゃあ、夏休みだね。
そう言い聞かせて、電車に乗った。
帰りはいつも爆睡だ。
もう4歳だからベビーカーになんて乗らない!と朝は言っていたのに、帰りは結局眠くて抱っこを余儀なくされた。
Help me!! ベビーカー。
高齢のおじいちゃんには息子がお泊まりなんてしたら、疲れてしまうのではないか??そう思ったりもするが、あとどれくらいこうして遊んで貰えるかも分からない。
耳が遠くなってきて、何度も息子の言葉を聞き間違えている姿を見ると、歳を取ったなぁと思ってしまう。
孫と遊ぶってどんな気持ちなのだろう?
私はまだその経験をしたことがないから分からないが、楽しいものなのだろう。
母親が亡くなって25年が経とうとしている。
未来なんて本当にどうなるか分からないのに、日々些細なことに翻弄されながら生きている。
どうせいつかは死んでしまうんだから、生きている間は、このくだらない世界を楽しんでみても良いのでは?なんて思ったりもする。
母親が生きていたら、、、なんて事はもう思うことはないが、息子におばあちゃんに会わせてあげたかった、とは思う。
母親が息子に会ったら、どんな風に接するのか、見てみたかったなぁ。
私の記憶に残っている母親は、怒ってばかりで毎日その顔色を伺って生活していた。
孫に会えば少しは優しくなるのではないかな、そんなことを思う。
でも、母親は心配性だから何処かできっと見ているのだろなぁ。
息子が成長しても、おじいちゃんとの思い出が消えずに残っていますように。
もう少しだけ、元気で息子と遊んで下さい。