
1週間幼稚園を休んだ息子が欲したのは、かりんとう饅頭だった
息子の咳が全く治らない。
先週末に高熱が出て、その後咳が酷くなった。
病院へは熱が出る前に行っていて、咳の薬を貰っていた。
薬を飲んでも咳は一向に治らない。
かれこれ3週間咳が続いている。
熱が下がった火曜日にバザー委員の集まりがあって幼稚園へ行かせたが、テンション高めで帰って来て、公園へ行くと行って強行突破した。
そこまでは元気だった。
帰ってきて、ご飯を少し食べたら17:30には眠ってしまって、そのままお風呂も入らず朝まで爆睡。
眠りながら、むにゃむにゃと何か言ったが、聞き取れなかったのでそのままスルーした。
週末の高熱で私も寝不足だった為、一緒に眠ってしまい、夜9時過ぎに目を覚ましたら、息子のパジャマがビチャビチャに濡れていた。
まさか、とは思ったがシーツも枕カバーも濡れていた。
久々のおねしょだ。
しばらくおねしょをしていなかったから、もう大丈夫かとすっかり安心していた。
不意打ち。
眠っている息子のパジャマを全て脱がせて、着替えさせて、シーツにタオルをひいて、何とかその場をしのいだ。
防水のシーツにしておいたことが、せめてもの救い。
翌日も息子はたっぷり昼寝して、元気になろうと頑張っていた。
しかし、咳は良くならず。
昼寝から起きてジュースをゴクゴク飲んだ後、お風呂へ入ろうと洗面所へ向かうと、咳と共に口から色んな物が飛び出てきた。
急いで洗面台へ顔を近づけさせて、残りの物を受け止めさせた。
ひゃあ、びっくりしたぁ。
産まれてから本格的な嘔吐をしたことがない息子が、急に嘔吐して驚き桃の木山椒の木だ。
こりゃしばらく幼稚園には行けないなぁ。
この1週間の予定が狂う事を覚悟した。
食欲も戻らないし、朝晩のタンが絡んだ様な咳は治まる気配がなかった。
木曜日の朝も何もする気が出ない様で、ボーとテレビを見ている。
朝食にビスコを食べて少し元気になったと思ったら、
「かりんとう饅頭が食べたい。」
そう何かを思い出した様に突然言い出した。
「ハワイアンズに行った時に食べたよね。」
ああ、確かにサービスエリアで売っていたのを買って食べた。
あれが美味しかったらしい。
「そう言えばうどん屋さんにも売っているよね?」
ああ、うどんの久兵衛ね。
かりんとう饅頭だけ買いにいくのは、さすがに無理でしょ、、、。
デリバリーにもかりんとう饅頭の姿はなかった。
金曜日、咳はまだ出るものの、比較的元気になったので図書館へ本を返しに行って、午後には歩いてセブンへ行った。
「運転して行きたいな。」
そう息子が言うので、何を?と思って聞いてみると、
「自分の自転車。」
「なら、自転車で行こうか?」
と言うと、少し考えて
「やっぱりママと手をつないで歩きたいな。」
なんて、なんて、可愛らしい提案。
いいよ、いいよ。
一緒にお手てつないでセブンまで行きましょう。
ちょうど料金支払いもあったし、3日間ほど引き込もっていたから、体力も落ちているしね。
息子と同じ位の年の子は、全く姿が見えない13:00過ぎ。
2人で並んで、ふふっと笑って手をつないで歩いた。
これが幸せの形。
息子と手をつないで歩く事は、私の幸せ以外の何物でもない。
普段も公園へ行ったり、幼稚園のバス停まで送って行く時に手をつないでいるが、予め約束して手をつないで歩く事は、何だかとてもワクワクした。
恋か❗️
そう、この感情は恋に近い。
中学生が初めて異性と手をつなぐような感覚。
可愛らしいものには胸がトキメク。
息子はトキメク存在なのだ。
セブンへ行くと、デザートコーナーにかりんとう饅頭が売っていた。
まさかの光景に、息子と二人で目を輝かせた。
かりんとう饅頭って、要冷蔵品だった事にも驚いた。
息子はまだ、食べるとお腹が痛くなったり、咳が止まらなかったりして体調が万全ではない。
早くいつも通りに元気に走り回る息子へと戻って欲しい。
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