青空桜と白いタンポポがある青山という街が好き
私には毎年愛でる景色がある。
青山霊園の桜だ。
この景色を毎年見始めて、もう20年が経とうとしている。
パーソナルトレーニングと言うものが、巷に広がり始めた頃、表参道にオープンしたGYMで働き始めたのがきっかけだ。
平日の昼間など誰もいない霊園で、桜を見ながらよくチラシ配りの息抜きをしたものだ。
人気のない霊園は、疲れた心を充電してくれる最高のスポットとなった。
あれから働いていたGYM潰れてしまったけれど、縁あって毎週この地で働く事が出来ている。
気がつけば、20代のピチピチした女性は、シミと白髪を気にするおばさんになった。
それでも変わらずトレーニングを続けて下さっているお客様。
桜と共に20年頼のお付き合いをさせて頂いている。
先週は寒雨で見る事が出来なかったが、4月の始めの週末には変わらず見事な景色を見せてくれて嬉しい限りだ。
休日でも人気は少なく、周りを気にせずベンチに座ってボーとすることが出来る。
私にとって最高のお花見スポットだ。
今年の桜は、命が長くて咲き始めて2週間経ってもまだまだ楽しませてくれている。
美しい景色がありながら、都会的なお洒落感を醸し出し、かつ静かで気持ちの良い空気感を与えてくれる青山という街が、私は大好きだ。
青山一丁目のカフェでお茶をして外苑前まで歩いて仕事へ行く。
このお決まりのコースの途中で建設中のビルを発見。
それはどうやらPOLAさんの建物らしい。
変わり行く景色の中で、それを変わらず見続けている桜達。
私も死んだらこの地で桜と共に、永久にこの景色を見続けたいなぁ。
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