8月歌会報告
8/24(土)にいつもの「あいれふ」で定例の歌会がありました。
参加は12名。
個性的な歌が勢ぞろいし活発な意見交換ができました。
早速1席歌のご紹介です。(画像はいつもの稲本さんです)
物であれ人であれ、また出来事であれ、たしかに波立つような何かがあったほうが、あとになって印象深く愛おしいと感じます。
その時はどんなに「消耗」し疲れようと。
この「消耗」という言葉が効いていて「感情の起伏」を表わしているからこそ訴えてくるのではという意見も。恋愛などは特にそうですね。
作者からは、恋愛に限らずハードな運動や山登り、日焼けなどにも通じることだという意外なコメント。
自分をすり減らしてやることは結局骨身に影響するのだと。
続いて2席と3席です。
2席・南野歌。
「境界線」は1本ではなかったのだ……という気づきや、決めていくことの難しさをあらためて感じた、などのコメント。
作者は、境界線というものはあるようで、実は2項対立で決められないものがこの世には多いはずで、「分断」や「〇〇タイプ」などの占いなどのように単純ではないと。
綺麗に線を引かないほうがよいのでは、という思いもあって出来たそうです。う~ん、深い!
3席・馬場歌。
素直にスッと心に入ってくる歌で高得点。
最後に「氷が/今 頬を伝う」とあるのは当然涙のことだろうとの読みも。
作者はここ数年様々な経験をして、多少殻に閉じこもるような気持ちになっていたそう。
それが、転勤を機にこの福岡に越してきて、九州歌会や旅行を通して、次第に人との触れあいや心の通い合いを取り戻すことができた、この歌を詠みながらスッと涙が零れました……と。
馬場さん、そんな風に歌会のことを思ってくださっていて嬉しかったです!
実はこの度転職のためまた転居されることになった馬場さん、新天地でもどうか素敵な出会いが沢山ありますように。
今月はなんと同点5席が3首、そして0点が2首!
いやいや、0点おめでとうございま~す。
経験者から言わせていただきますが、0点ってむしろ潔くてサバサバします。「私の歌の良さが分かるやつはここにはおらんのか~!」って言っておけばいいのですよ(笑)
実際、別の歌会に出したら案外点数沢山入ったなんてこともありますから、たまたま、というくらいに思っておけばいいのだと思います。
さてさて、五行歌界隈ではそろそろ10月末の全国大会の歌会プリントが届いている模様です。全173首ですと!
採点は大変だけれど、どんな歌があるのかとても楽しみな筆者です。
ではまた。