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7月歌会報告
7月29日(土)の歌会報告です。
今月は所用などで欠席の方が多く、9名の参加となりました。
早速1席の歌を写真に乗せてご紹介。
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私も2点入れました。
「俯瞰ツーリスト」とか「脳内アプリ」とか、なかなか詩歌の中で使えない表現をサラッと、しかもユーモラスに使っていて面白い。
歌のもつ楽しさとか発想力とかに惹かれて点数を入れた人多数でしたが、作者の石川さん曰く、実はとても哲学的な内容だとのこと。
暴言や心なく感じた言動も、自分やそれを発した人の過去を遡って想像することで、反応してしまった気分の悪い自分に会わなくて済む未来があるのではないか。
反対に未来の設定を変えれば、その過去である現在も変わるのでは。
時空を自在に行き来できる脳こそが時間旅行の乗り物だろう……と。
うーん、深い!
続いて2席と3席はこちら。
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2席・安部歌。
「透明の文字」という表現の秀逸さ、「発(た)て」という漢字の選び方、そしてもちろんその内容に沢山の点数が集まりました。
作者の安部さんは、自分の本来の思い、思いの原点のようなものを書きたかった……と。
そしてそれは人に言うものでもないし、自分が分かっていればいいのだということを「透明」で表したそう。
「発て」を1行目にもってくるかどうか悩んだそうですが、この出だしこそがいいんですよ!と満場一致。
3席・南野歌。
美しい表現で今回も夢のような世界を詠んだ南野さん。言わずもがな、推しの羽生結弦選手のことだそうです。(多分ほとんどみんな分かってたよw)
「虹を渡る」ことも「虹を架ける」ことも、現実にはあり得ないことなのだけれど、それを「架けていた」と表現しているところがいいというコメントも。
「虹を渡りたい」というひたむきな思いでやってきたことが、気づけば虹を架けてしまうことになっていた……という、本当にスペシャルな才能と努力の賜物がないと成し得ないことをやってのける人っています。
儚いけれど美しいものを追い求めたいという作者のコメントが印象的でした。
7月もまた配点する点が足りなくて、あちこちで困った困ったと言う声が聞こえていました。
少人数ならではの、ゆったりしたペースでたくさん語り合えました。