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9月歌会報告

やっと朝晩少し涼しくなってきましたね。
まだまだ暑い日差しの中、9/22に行われた九州歌会の9月例会に行ってきました。
13名の参加でした。
早速上位歌のご紹介です。

写真はいつもの稲本さんです。

はい、久々わたくしめでございました。
皆さん同じような経験がおありだったようで、共感していただけたのかなと思います。
予期せずぷつっと途切れてしまう関係ってあります。
「今度会いましょう」と書きながらも「多分会わないんだろうな」と思っている……その程度の関係の人。
でも急に消息不明になると心が一瞬ざわつく。
すごく悲しいとかショックというほどではないけれど、そうやって人間関係も整理されていく感じを書きました。
実は今年は残暑見舞いを出してないのですが、葉書の絵柄をあえて入れたのは歌に具体性をもたせるためです。
可愛らしいものや爽やかなものより合うかなと思い、鬼灯(ホオズキ)にしました。
後で調べたら、花言葉は『嘘』『いつわり』だったのでちょっと驚きました。

続いて2、3席の歌です。

二席・紫野歌。
季節感のある美しい歌。
『月が綺麗ですね』を連想したり、男女のことと捉えた人も多かったようです。
作者は『遠い人』は別に異性でなくてもいい、と。
それどころか、『歌に関しては語りすぎは良くない』という、作者の考える歌作りのあり方を込めているそう。

三席・下瀬歌。
対比のうまさ。
真ん中の行を挟み、前ニ行が「上・軽さ」、後二行が「下・しぶとさ」をそれぞれ表現しています。
両方のことを一度に歌にまとめているのも新鮮。
語り口も淡々として偉そうでないところが良い……などの評がありました。
植物の大好きな作者、剪定をしていて感じたことを詠まれたそうです。

今月も個性豊かな歌が沢山でした。
結果(順位)はたまたまだと思っています。
ご紹介できなかった歌も素敵なものばかりでした。
それではまた。

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