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二人五行歌列車(余興)
こんにちは、柚月です。あんなに暑かった夏も過ぎ去り、いつの間にかすっかり秋ですね~。毎朝着る服に悩んでしまうのは私だけでしょうか?
さて、9月の例会のあと、九州五行歌会ではまたまたネット掲示板上で歌の余興をやっておりました。(10/1~10/7)
今回は初の試み「二人(ににん)五行歌列車」。
五行歌はその名の通り、5行で一つの作品。(注:稀に4行、6行も認められてはいます。)ですから、もちろん普通は一人で5行を詠んで完成します。
ですが、あえて合作をしようというのがこの余興です。実は五行歌の世界では、歌会のあとの懇親会や展示会の一つのコーナーとして、時々こういうお遊びをすることがあります。
最初の2行か3行を一人が作り、残りの行を他の人が引き継いで一つの作品を完成させるというわけです。
はじめからペアを決めて作ることもありますが、今回はそれもなし。
一番始めだけ前行を作る人(先行)が指名され、あとは繋げたい人が繋げる(後行)、最初の歌が完成したら、あとは誰でも先行になっていい、というざっくりとしたルールでした。
1週間でなんと60首もできました!ノリの良い人が多すぎて困ります(笑)。
いくつかの作品をご紹介します。
今回も、ジェット機並みの速さで、うちのアートディレクター稲本さんが写真とコラボしてくれました。
1首目は紫野さんが前3行、私が後2行を担当。2首目は秋葉さんが前2行、南野さんが後3行を担当。3首目は漂さんが前2行、安部さんが後3行を担当しました。
この余興、先行・後行どちらにも楽しさがあります。
先行は自由に始めて良いので少し気楽。完成させずに途中で止めることで、どういう展開になるのか分からないというワクワク感があります。自分だったらなんとなくこういう展開にしそうだけど……と思いつつ、着地部分を人に任せる。発想とか使う言葉とか、知らず知らずのうちに似通ってきてしまっている自分の世界を、人が思いもよらない方向に変えてくれ、軽々と予想を超えてくれる。
今回私も何度か前行の投稿をしましたが、毎回嬉しい展開・楽しい着地がありました。
後行はといえば、描きかけのキャンバスを見せられて「さあ自由に仕上げて良いよ」と言われているような感じ。自分だったら絶対に書か(描か)ないような世界がすでに途中まで出来ている。これまたどう着地にもっていくか考える楽しみがあります。
私の場合、先行の作者だったらこんな感じにもっていくだろうなという路線だったりカラーだったりを想像しつつ、逆にそうではない方向になんとかもっていってやろうじゃないの、と腕が鳴る(笑)!ひねくれものです。ま、必ずしもうまく行くとは限らないのですが……。
出来上がった作品は合作なので、誰のものでもないです。なので、毎月の本誌投稿には使えない。そこはちょっと辛いところですが、自分の作った部分だけを使って別の歌に作り替えて出すのはアリなので、次回の投稿の時はそんな風にしようと思っています。
このように、余興のパターンも色々とあってそれぞれに面白さや良さがあると思います。そのあたりの比較はまたそのうち書こうかな、と。
秋の夜長とはいえ、寝不足になってはいけないので今日はこの辺で。