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1月歌会報告

2025年最初の九州歌会例会、1/19(日)にいつのも「あいれふ」にて行われました。
今回は14名参加。
昨年12月に初参加されたKさんもまたご参加いただきました。(ヨッシャー!)
また、北九州歌会の白夜さんもご参加で、いつも以上に充実の時間となりました。

では、早速1席歌のご紹介です。

「秘密」をこんな風に表現してしまえるなんて!
何か軽みとかユーモアとか、余裕みたいなものも感じます。
実は、手作り味噌を作っている作者。味噌甕からの発想だそうですよ。
どうかしたら開けたい、人に打ち明けたい……秘密も時々は確認しないと、秘密であることを忘れたり発酵させすぎたり、美味しさを保つことができません、とは作者の弁。

続いて2〜3席の歌。
今月も同点ラッシュでした!

なんと5首も!

2席・松田歌
18歳の時、東京に住んでいた作者。
本当は「恋」は落としていないそうですが(笑)。
「新宿駅東口」という言葉が効果的です。

2席・朔月歌
桜の花のことだそう。満開の頃には通勤ルートが変わることによって見られなくなる作者。
なぜ「私は居ない」のか書かれていないところがいい。

3席・石川歌
全てネットで分かる時代とはいえ、旅に出たいという願望はある。行けないわけでもないのに……と自分で笑ってしまう感じとのこと。
バーチャルでは得られないものが、本当の旅にはきっとありますよね。

3席・稲本歌
パンを焼くときにちょっとした切り込みを入れる癖があるのだそう。そしてそれは若くして亡くなったお父上の癖だったそう。
歌からだけでは「あなた」が誰かは分からないけれど、読者それぞれが想像すればよいことで。

3席・伊東歌
「可愛さ余って憎さ100倍」の様子を見てできた歌。憎しみと書くのは強すぎるので「黝(くろず)んだ/かなしみ」としてみました。
元は愛だったはずの感情は、また愛に戻ることもあるのでしょうか。

歌会の前に、点数発表のタイミングについてアンケートを行いました。
九州歌会はちょっと変わっていて、歌会のはじめに全ての歌の点数を発表してから歌評に入ります。
他の歌会は、全ての歌評が終わってからとか、1首ずつの歌評のあと(作者コメントまで終わってから)とかが主流のようです。
ずっと同じやり方で来ましたが、新しい方も増えてきたのでこの辺で一度みんなの考えを確認しておいてもいいのでは、ということでアンケートに。
結果、「現行通り」と「後で発表」とが半々になりました。
それでしばらく、新しい方法でやってみることになりました。
皆さんのところはどうやっているでしょうか?
個人的には、どちらでもあまり気にならないのですが、このnoteを書くためには先に結果(上位歌)が分かっていたほうが助かるということはあります。
でもやってみたら、点が多く入った歌かどうかはなんとなく分かりましたよ(笑)

今年はまた九州合同歌会の幹事を引き受けることになっている九州歌会。
他にもちょっとイベントなども参加するかもしれません。(意味深)
今まで通り、元気に和気藹々とやっていけたらと思います。
今年もこのnote共々、九州歌会をよろしくお願いいたします。

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