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8月歌会報告

8月27日、対面歌会を行いました。
それぞれの事情で欠席の方もいましたが、なんとか10人での開催。

早速上位歌の紹介です。
1席歌は、いつものように稲本さんのご褒美画像が届いています。

色のないはずの風を見事に映像化!

はい、わたくしめの歌でした。
とても素敵なコメントをたくさんいただいたので全部ご紹介したいくらいですが、それは本誌のレポートで。
臨床心理とか禅の心とか過大評価をいただきびっくり!
SNSの普及などもあり、最近の風潮として熟視すること、黙って考えることが少なくなってきたように感じます。
自由に主張したり断定したりできることは素晴らしい反面、人を傷つけたり分断を生んだりもしています。
短絡的な会話は、誤解を生むことも多いのではないか。
そんなことを考えました。自分への戒めを大いに込めて。

続いて2席と3席の歌です。

偶然どちらも漢字というワードが!

2席・下瀬歌。
漢字をテーマにした面白い歌は今までにもいくつか見たことがあります。
いつも納得するのですが、この歌もまた読んでたちまち大納得!
特に4~5行目の表現に唸った人も多かったです。
音声・字面、どちらをとっても「歯と歯の軋む」感じがします。
「齟齬」という言葉の意味がまたドンピシャリなのが素晴らしい。

3席・紫野歌。
こちらは歌作りにおける作者の独り言のような歌。
偶然「漢字」がまた出てきましたが、今度は「ひらがな」との対比が面白い。漢字を「有能なやつ」、ひらがなを「なまくらだが可愛いやつ」と表現しているところ、素晴らしいと思います。
漢字はたしかに意味をもっているので経済効率いいですし、字面で雰囲気を表わすこともできる有能なやつ。ひらがなを「なまくら」と表したところもユーモラスで雰囲気出てます。

今月はうまい具合に1首ずつでした。
さて、9月の歌会はどうなるでしょうか。

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