
「 アンダーマイニング効果って何? 」
「 アンダーマイニング効果 」ってまだまだ聞き慣れない感じがあるのですが、どこかで耳にされた事はありますか?^ ^
この「 アンダーマイニング効果 」とは、「 モチベーションやその維持 」と関わりがあるようです。
人のモチベーションを生み出す動機付けには、どうやら、2種類のタイプがあるようなのです。
これを割り出す為に、学生さん達に参加してもらった実験などがあります。
まず、学生さん達にある特殊なパズルゲームを楽しんでもらいます。
Aグループの人たちには、パズルが出来たらご褒美をあげると事前に伝えておきます。
Bグループの人たちには、初めに何も伝えず、パズルが出来た子たちにはサプライズで後からプレゼントを渡します。
Cグループの人たちには、何となく可哀想な感じもしてしまいますが、何もご褒美は用意しません。ただパズルで遊んでもらいます。
さて、このABCの3グループの人達の行動とその変化による結果によって、とても大切な事が分かりました。
先にご褒美があると分かっていたAグループの人達は、パズルを完成させてご褒美をもらうと、しばらくしてもうパズルでは遊ばなくなってしまいました。
それに対して、サプライズでプレゼントがあったBグループと、何もご褒美を与えなかったCグループでは、ずっとパズルで遊び続ける人たちがたくさんいました。
さて、お気づきになられましたでしょうか?^ ^
この現象から何が導き出せるでしょうか?
それは、AグループとB・Cグループでは、やる「 目的 」自体が変わってしまったのです。
Aグループでは、「 パズル自体を楽しむ事 」から、「 ご褒美をもらう事 」へと目的が変化してしまった為、その目的である「 ご褒美をもらう事 」を達成した後からは、「 パズルへの興味 」が薄れたり、失われたりてしまったのです。
逆にご褒美がある事を知らなかったBグループと、もともとご褒美自体が無かったCグループでは、目的が「 パズルを楽しむ事 」となっている為、サプライズでご褒美をもらった後でもパズルに興味を失う事はなく、遊び続ける事が出来たのです。
「 ご褒美があるからやる! 」と言う動機付けは、実は少し危険性をはらんでいます。
なぜなら、「 ご褒美をもらう 」と言う目的を達成すると、これまでやっていた作業への興味が薄れたり、無くなったりしてしまい安くなり、モチベーションの維持が困難になって来る為なのです。
そしてもう一つ、やると褒められる出来ないと罰があるなどの「 外的要因 、外的動機付け 」と好奇心や興味などから、自分からやりたいと感じて動く、「内的要因、内的動機付け 」との2種類に分類出来る訳ですが、会社などを成長させる為には、それをする事が楽しかったり、やりたくてやる人が必要な為、「 内的要因から動ける人 」を増やしていく必要があるのです。
人は、自分で自分の行動を決めていると知覚している時には、「 自己原因性 」で「 内的動機付け 」から動く事が出来るのですが、他者から統制されていると知覚している時には、「 外的動機付け 」になってしまいやすいのです。これが、「 アンダーマイニング効果 」です。
結局は、「 自分軸 」で動いているか?「 他人軸 」で動いているか?の差なのです。
いかがでしょうか?^ ^
この「 ご褒美の出し方 」については、子育てにも会社の中でも役に立つかと思いますので、こんな場面に出くわしたら、一度この「 アンダーマイニング効果 」を思い出して、モチベーションが下がらない様なご褒美の出し方を考えてあげると良いのかもしれませんね〜✨🌈
では、今日も良い一日を👋
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