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なぜ情報に取り残される恐怖に襲われるのか。

米国のバスワードに『FoMO』と『JoMO』があります。

FoMO(フォーモ)とは「fear of missing out」の略語で、直訳すると「取り残されることへの恐れ」となります。
JoMOは「joy of missinfg out」の略語で、「取り残されることへの喜び」となります。

インターネットやソーシャルメディアの発達により情報が溢れるようになったことで、人々は常に周りが発信する最新情報に触れ続けていないとすぐに置いていかれる継続的な関係が保てなくなる成功へのチャンスを逃してしまう、といった恐怖を感じるようになり、このような言葉が生まれました。

SNSと繋がっていないと不安

毎日のように会っている友人同士でも四六時中つながっていないと安心できず、チャットなどで少しでも連絡が途絶えると自分の知らないところで何か話が進んでいるのではないか、と疑心暗鬼になってしまうのもFoMOの典型です。

携帯を忘れた時や、電源が切れそうなとき。何か通知がきているのではないか?と不安になりますよね。そういった感情もFoMOにあたります。

日本では『スマホ依存症』とも似ていますが、「ずっとスマホをみている」除隊ではなく、「情報を追いかけて行かないと、誰かに抜かされてしまう。成長が止まってしまう」という不安が近いです。

この現象は、現代ならではの社会的不安だと思われがちですが、1996年にマーケティング戦略を研究するDan Herman博士によって初めて確認され、2000年にビジネス誌The Journal of Brand Managementに掲載されたらしいです。

FoMOからJoMOの喜びへ

情報を追いかけることは、全く悪いことではありません。毎日、成長に向かって学び、自らを高めていくことは素晴らしいことです。

しかし、時に、情報から離れて、「自分が幸せな時間」はなんだったか。考え直してみるのもいいでしょう。

今、「あなたの幸せな時間は?」と聞かれた時、その空間に「スマホの画面」や「ニュースサイト」はあるでしょうか?

いつの間にか情報を追いかけることに人生の大部分の時間を割いて、「情報疲れ」を起こしていませんか?

今日からできる解決策をいくつかご紹介します。

1.意味のない時間を全力で過ごす

見逃したり、取り残されたりすることに対する「見方を変える」必要があります。

情報に取り残されている感覚の裏を返せば、「意味のない時間を過ごしてしまっている」という感情があるはずです。でも、無意味な時間を過ごせる贅沢ってとっても価値があります。

でも、有益な情報を追いかけたところで、数日後には忘れてしまいます。死ぬ間際、「スマホの前で有益な情報を追いかけ続けてよかった。」思えるか、一度考えてみるのもいいですね。

2.小さくても確実な幸せを探す

何かを買う余裕がないのが不安であれば、これまで買った中で一番贅沢なものを探して、それを使いましょう。

ニュースフィードを削除して、本を読んだり、テレビを見たり、テレビゲームをしたり、自分が楽しくなることをしてみましょう。

今、画面から顔を上げて、周りをみてみてください。小さな幸せに囲まれているはずです。今あなたが使っているその画面も、誰かが作っていくれたから、楽しむことができています。

それだけでハッピーですよね。

3.意識的に、画面から目を離す

iPhoneの「スクーンタイム」機能、ご存知でしょうか?

設定からみることができるのですが、「1日にどのくらい、どのアプリに直なんを使っているのか」みることができます。

あなたはどのくらいの時間を「画面」と共に過ごしていますか??もし、その時間を他の誰かと過ごせたら?新しい土地に行ったり、自然や動物と触れ合えたりできたら??

なんだか想像するだけで豊かな時間が待ってますよね。少しづつ、それを行動に写してみるのもいいかもしれません。

まとめ

高度に情報化された社会は、とても便利になっています。テクノロジーのおかげで、近くにいない人ともコミュニケーションを取れるようになったのも事実です。

でも、その環境にのまれて、「人間らしさ」を失ってしまうのももったいない気がします。

映画「パーフェクト・センス」をご存知でしょうか?感染症によって、徐々に人間の5感が奪われていく様子が描かれています。

5感を使って感じる楽しみを追い求めるのもまたいいかもしれませんね。

「勉強になったー!」と思っていただけて、ちょっとコーヒー1杯おごってもらえたら喜びます(笑)