[読書]京大芸人
お笑いコンビのロザンの一人が書いた作品です。大学受験をする娘にお勧めしたら、即却下でした。
それもそのはず、ロザンの宇治原さんが正しい方法で淡々と受験勉強をこなし、京大に現役合格するのがお話の中心でした。高校時代のエピソードはさすが芸人さん、愉快な話が披露されますし、菅さんが披露してくれる宇治原さんの勉強法もわかりやすいです。
なので、大人の娯楽としては楽しいけれど、受験に向かう子供には正論過ぎる本かもしれません。
だって、子供たちは勉強することへのモチベーションとか、勉強する習慣付けとか、もっと手前でもがいているような気がします。
勉強して偏差値の高い大学行かなくてはならないような強迫感がありつつも、それだけでは世の中渡って行けないような不安。豊かな情報社会時代の子供も大変です。
高校時代の話に紙面が割かれているのですが、大事で味わい深い話は最終章に描かれていて、それがこの本を面白くしていると思います。
こうして僕たちの本当の戦いが始まった
大人になれば自由が手に入るけれど、自由であるためには、多かれ少なかれ戦いが要るのですよね。
著者 菅広文
出版 幻冬舎
刊行 2008年10月講談社 文庫2014年1月
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