『信念』を変化させるということ〜「チーズはどこへ消えた?」「迷路の外には何がある?」ブックレビュー
有名な自己啓発本、スペンサー・ジョンソン「チーズはどこへ消えた?」と、続編の「迷路の外には何がある?」の2冊を読んだのでブックレビューしようと思います🙌
まずは、ざっくり本の内容をご紹介
🐀チーズはどこへ消えた?
2匹のネズミと2人の小人、迷路の中にあるチーズを巡ってお話が繰り広げられます。
なくなったチーズを探すのか、どうするのかというシンプルな物語なのですが、チーズを通して、人生における「変化」とそれに「適応」していくことの大切さについて書かれています。
この物語でいう「変化」とは、今までのやり方や決めてきた生き方で安定してたものが、世の中の流れや様々な状況が変わることで、今まで通りにいかないような状態になること。
そして、その「変化」と共に進み、自らも変わり、人生を楽しもう!という教えが込められた一冊です。
🍎迷路の外には何がある?
「チーズはどこへ消えた?」の続編で、「変化」に気付き、変わりゆく小人やネズミ達の中で、変わることができなかった「小人ヘム」がその後どうなったのか?というストーリー。
ヘムは物語の中で自問自答していくうちに、たくさんの気付きを得ていく。
なぜ自分が変われなかったのか。
それは自分の「信念」があったから。
「信念」とは、自分が真実だと信じる考えのことである。
だが、「信念」は必ず正しいとは限らないし、「信念」が自分の足を引っ張る時もあれば、自分を向上させてくれることもある。
人は「信念」を変えることもできるし、
「信念」を変えたとしても、あなたはあなたのままなんだよ。ということが書かれています。
🍀感想
人によって、仕事や家庭、どの境遇で当てはめて考えるかは様々だと思うのですが、
このコロナ渦の世の中で、対策が今いちうまくいっていないような、アンバランスな社会の様子も、人々が「変化」にうまく適応できていないのかなと思ったりしました。
私みたいに真面目な性格だと、頭が固い一面もあるので、「変化」するべき場面なのに認めない一面や、無意識に「思い込みの信念」を持っていそうだななど、自分を客観視するきっかけをもらえる作品であると思います。
人はみな、子供時代から比べたら、確実に「変化」を経験して生きています。
大人になると、信念や長年培ってきた価値観を変えることは、とても抵抗を感じるかもしれません。
しかし、大人になったからといって「変化」はしてはいけないものではなく、どれだけ年を重ねたとしても、しなやかに自分の在り方をアップデートし続けていければよいのではないかと思いました。
もし、固く信じていた「信念」が変わることがあったとしても、それは自身の「可能性」を広げることに繋がる第一歩であると捉えて、物事を広く見て前進していければいいのではないでしょうか。
この2冊は、作者のスペンサー・ジョンソンが、自分自身の為に書いたものでもあるそうなのですが、「迷路の外には何がある?」に載せてある、亡くなる前の彼の手紙にとても心打たれました。
彼自身が病気の中、ある「信念」を変化させたことで、晩年は、愛に満ちた心穏やかな日々であったことが記されています。
人は人生の中で様々な「変化」を経験していきますが、彼のような大きな「信念の変化」を人生で体験する人は少ないのではないでしょうか。
しかし、そのような「変化」を受け入れられることは、とても幸せなことだと思います。
この本の内容を人生で一番体現されているのは、著者のスペンサー・ジョンソンさん自身だったんだろうなぁと思いました🙏✨
スペンサージョンソンさんがどんな信念を変化させたのか、
このシリーズは1冊1時間くらいで読めるので、気になる方は是非、お手にとって読んでみて下さい✨