私たちはよき祖先になれるか〜「グッド・アンセスター」ブックレビュー
3歳男女双子子育て中のゆちです!
今回の本のテーマは
「わたしたちが「よき祖先」になるには?」ということについて語られている本です。
ローマン・クルツナリック 他1名
グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか/Amazon.co.jp
なぜこの本を読んだかというと、地球温暖化、気候変動といった地球環境の未来を、私は常日頃からとても心配しているからです。
そしてなぜ、地球環境のことにそこまで関心があるかというと、一番は子供達、孫世代の未来が心配だからです。
わたしが今、結婚して双子達を生み育てているという「当たり前に望んでもいい幸せ」を、子供や孫世代にも「当たり前」にできる世の中であってほしい。
現在の人間活動による人為的な気候変動や地球環境の悪化など、将来世代の人達にはどうしようもないことが原因で、彼らの幸せを奪ってしまうというような未来は絶対に防ぎたいと、1人の母親として願っているのです。
🌏「よき祖先」になるには?
現在の世の中が、目先の利益や、目の前の生活や問題のみをほぼ取り扱っている「短期思考」から、孫やその先の世代まで考えて行動できる「長期思考」になることが大切なのだそうです。
人間はもともと短期的なことを考えることが得意な性質を持っているのだけど、超長期的な思考能力も実は潜在しているのだといいます。
この本では「長期思考」の6つの方法を詳しく紹介しています。
①「ディープタイム」
人類は宇宙の歴史の中で瞬き程度の時間しか存在していない存在だという自覚をもつこと。
②「世代間の公正」
7世代先まで考える
③「レガシー・マインドセット」
後世に語り継がれるようなものをどうやって遺すのか
④「超目標」
人類の究極の目標とは何なのか
⑤「全体論的な予測」
文明社会の長期的な予測の道筋
⑥「大聖堂思考」
人間の寿命を超えた遠い未来へのプロジェクト
わたしが気候変動について、知り合いや友達と話をすると、
「深刻な問題だよね」
「孫世代の未来が心配」
こういった声がよく聞かれます。
みんな深刻な問題だとは理解しているんです。
でも、どうしたらいいのかわからない。
目の前の生活で精一杯という人も多い・・。
この本では
“長期思考を長期実践に変えようとする人々にとって、優先すべきは、私たちは何を一緒にできるのかということだ”
と説いています。
🌏まずは、たくさん対話しよう。
そして、「長期思考」に共に想いを巡らせる経験をしていこう。
そこから、一緒に成し遂げられることは何なのか、考えてみる機会を持つことから始まるはずです。
政治や行政・企業に働きかけるような社会運動を支援したり、政治家に働きかける、現在所属するコミュニティに問いかけてみるなど、個人では勇気がいるアクションでも、みんなで取り組めば、よりよいアイデアや行動力、勇気を生み出していくことができるのではないでしょうか?
このブックレビューや本書と出会うことで、
わたしたち一人ひとりが、時を越えた大きな連鎖の一部であり、
グッド・アンセスター「よき祖先」になるにはどうすればよいかということを考える人が、1人でも増えていけばと願います。
地球環境が危機的な状況にあるこの時代だからこそ、たくさんの人に読んでほしい一冊です🌍✨
ローマン・クルツナリック 他1名
グッド・アンセスター わたしたちは「よき祖先」になれるか/Amazon.co.jp
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最後までお読み下さりありがとうございました✨
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