やる気スイッチ
毎週水曜日は、息子の塾の日だ。
息子は中学3年生。高校受験の年。
夏から塾に通っている。
今日もいつものように塾へ送り、終了時間にはまた迎えに行った。
たいてい,第一声で「疲れたー」と言って車に乗りこんでくるのが常だったのだが、今日は違った。
「感動したー!!」
感動?どうした!?
塾行って感動することって、なんだ??
「証明の問題が解けたんだ!」
おー!そういうことね。やったじゃん!
今まで中々自力では,解けなかった証明の問題が、初めて解けたらしい。
いつもの疲れた表情とは打って変わって、意気揚々と話す息子をみて嬉しくなった。
できなかったことが,できた時の顔。
久しぶりに見れた。
小さい時は、できた!の積み重ね。
自分で服が着れた!
自分で靴が履けた!
自転車に乗れるようになった!など。
そのたびにすごいね、よくできたねと褒めて一緒に喜んできた。
中学生ともなると、そんな機会は少なくなって。
家ではゲームばかりで勉強する所をほとんど見かけない。
初めての受験、私も受験生の親は初めて。
口出しはするまいと思いながらも、あまりに勉強をしない息子に心配やイライラをぶつけてしまうこともあったが、言っても本人がやる気にならなければ意味がない。
勉強がきらいな子ではない。大丈夫!きっと自ら勉強しだす時はくるはず。信じよう。そう思っていた。
家に帰り、たいてい塾の日はそのまま寝るのだが、
今日はこれからも勉強すると言って、机に向かいだした。
証明問題を解けた!できた!の経験が、勉強の楽しさになったのだろう。
やる気スイッチが入ったようだ。
このまま,その楽しさや達成感を感じながらこれから春まで長い受験期を乗り越えていって欲しい。