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映画感想『パラサイト 半地下の家族』韓国映画初のアカデミー賞受賞作

格差社会の裏側をえぐる、笑いと衝撃のエンターテインメント


『パラサイト 半地下の家族』は、ただの社会派映画ではなく、ブラックユーモアとスリラーが絶妙に融合したエンターテインメントでした。観る前は「格差社会」をテーマにした重い映画かと思っていましたが、笑える場面が多く、軽快に進む展開がとても意外でした。しかし、物語が進むにつれて徐々に緊張感が高まり、豪雨の夜にパーティーが行われるシーンでは心が張り詰めるような感覚を覚えました。

特に印象に残ったのは、父キテク(ソン・ガンホ)のキャラクターが抱える内面的な葛藤。彼の行動には貧困に押しつぶされる現実と、家族を守りたいという必死さが滲み出ていて、どこか切なさを感じました。また、地下室の秘密が暴かれる瞬間、物語が大きく転換するのですが、この展開には完全に度肝を抜かれました。予想を裏切るストーリーと緻密な脚本が見事に噛み合っています。

さらに、この映画がアカデミー賞を受賞した理由がよくわかるのは、テーマの普遍性と深さにあります。格差社会はどの国でも共通する問題であり、それを寓話的に、しかしリアルに描いた点が観客の心をつかんだのでしょう。笑いと衝撃、そして余韻が絶妙に絡み合うこの作品は、観終わった後もしばらく心に残ります。

映画『パラサイト 半地下の家族』の見どころ

POINT 1: 韓国映画初のアカデミー賞作品賞受賞!

韓国映画として初めてアカデミー賞で作品賞を受賞した歴史的快挙。外国語映画が作品賞を獲得したのは初であり、映画界に新たな風を吹き込みました。

POINT 2: 緊張感あふれるストーリー展開

貧困と富裕層の対比を描くだけでなく、ブラックユーモアとスリラー要素が交錯。観る者を最後まで飽きさせません。

POINT 3:見事なセットデザインと映像美

パク家の豪邸とキム家の半地下という象徴的な空間が、物語のテーマを視覚的に際立たせています。

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