思わずクスリなミスチルの歌
小学生からミスチルを聴いている。たしか初めて買ったCDは名もなき詩。
桜井さんの歌詞は歌で聴くと流してしまうけど、文字で読むと「お」となることが多い。そしてそれは今の年齢になってより濃くなった気がする。そもそも音楽は音として聴くことが多いため、歌詞の内容を読まない限りは大抵音としてしか認識していない。
Spotifyを使ってるのだけど、Spotifyは私の音楽の好みをよく知っている。このyouthful daysという歌、高校生くらいだったかなと思うけど、メロディが懐かしい感じで好きだった。そして最近たまに(ごくごくたまに)ランニングするときに流れてきて、走ってるときの集中力なのか歌詞の意味にちゃんと意識がいった。
二番の歌詞。なんとも微笑ましいシーンと思う。桜井さんが歌うとかわいいと純粋に思えてしまうのは桜井さんマジックなのだろう。
サビの胸の鐘の音を鳴らしてよ~のメロディが好き。そして終盤のこの部分の歌詞って、桜井さんのダークな部分が出ていてこれまた好き。生臭さくて柔らかい、くすぐったい様な乱暴、日常が押し殺してきた剥き出しの自分、こういう表現てこの人ならではだなぁとしみじみ思った。普段の日常の何気なさのすぐ後ろに狂気を感じる、それってすごいリアルだなと思う。
シーソーゲーム。桜井さんが描いたというサルかわいい(この話題が分かるのは一体何歳くらいまでの人たちなのか)。恋なんて言わばエゴとエゴのシーソーゲーム、って歌詞すごいなと思う。ズバリなこと歌ってる。しかもサビで。
二番の歌詞。劣等感を逆手にとってわがままばかりの君が隠し持った母性本能はすごい、ってこれって普通に言葉にしたらものすごい怒られそうだけど、でも何とも言えず的を得た表現だと思う。笑っちゃう。サビの「不思議なくらい人はまた恋に落ちてく」とか、「あぁ照準を絞ってステップアップしたい そう祈って眠るだけ」って響く人いるんじゃないかと思う。どっかで聞いた話だなと思ってこちらも笑ってしまう。
もはやアルバムの曲まで出してくる。Atomic Heartというアルバムが全曲好きってくらい好きで、本当に何度も聴いた。その最後の曲、Over。これは世代ドンピシャ。歌詞が本当に桜井さんらしくて好き。男の未練てこういうことかいなと高校生くらいになってぼんやりと理解し、今聴くと、おいおい未練タラタラやんて思い笑える。
1番から2番のサビ前まで。歌詞全部貼り付けたいくらい。風邪がうつるといけないからキスはしないでおこう、ってとこ、私やったことあるわ。完全にこの曲の影響である。最後に「いつか街で偶然出逢っても 今以上に綺麗になってないで」とかあるし、なんかこう人間て自分勝手なんだろうなと思うし、それをこうやって表現してくれるのってありがたいことだとも思う。
最近昭和のシティポップが流行ってるらしいけど、あと20年くらいしたらミスチルの90年代の曲とかもそうなるのかな。縦長のシングルCD復刻してほしい。
今日は午前中に朦朧としながら仕事をして、午後はダラダラ過ごし、夕方昼寝をして、今日こそデリバリーと思って30分悩みに悩んで(というか食べたいものが引き続きない)アジアで失敗しない率の高いカツ丼にした。そしたら65点くらいのものが来た。そんなもんである。500円ケチらずに無難に日系のところで頼めばよかった。
明日からまた怒涛の平日。ミスチルを聴いて頑張るべ。