そういう好きはある
少し前に映画の「糸」を観て、そこから小松菜奈ブームが私に到来し、その翌週に「恋は雨上がりのように」を観た。だいぶツボ。感想を書き留めてたのにすっかり忘れていた。
私この映画の演出が好き。陸上短距離選手の女子高生が文字通り風を切って疾走するのが、風が見えるというか感じられるような演出で、おぉぉとなった。見てて爽快な気分になれる。走るのが得意じゃないけども、走ることが気持ちいことが伝わり、走りたくなるような映像だった。
怪我で走れなくなってしまった女子高生がファミレスの店長に恋をする話。小松菜奈と大泉洋でなかったら観てなかっただろう、このストーリー。おじさん店長にアタックする女子高生というシチュエーションは笑える意味でのおもしろいし、なんかでもこういうのってあるよなぁと思った。若い時に普段接することのない上の世代の人に対して感じる独特な好意。この物語内での好きが恋愛かどうかは本人含めてぼんやりした感じだったけど、でもその好きは絶対にあると思う。そして好きは好きでいいのよ、とオバサンは思うのだ。
店長が最後までまあまあタジタジで、そんなところも癒されるのよね。大泉洋ってやっぱり最高である。もじゃもじゃ。店長側からの視点でも、娘でもおかしくないくらい年の離れた女子高生と時間を過ごして、悩みを隣で感じて、そして少しずつ感化されていく感じとか、これまた分かる~案件である。
私もさ、最近随分年下の同僚とかいて、おいおいジェネレーションギャップすげえなと思いながら大体は理解不能な未知の生命体と遭遇してるような気分だけど、でも実際は刺激をたくさんもらうのも事実で、もしかしたら海外で外国人から受けるそれに似てるのかもしれない。自分にないものを持つ他人から自然と受け取るやつ。そうやって人と人って意外とバランスをとってるのだろうなと思った。持ちつ持たれつ。
要するに、どちらかというと店長目線な自分をオッサンと再認識するのであった。
最後に、やっぱり小松菜奈が最高に良かった。この役もかなりハマり役だと思う。店長が好きなんですの顔も、走るときのスイッチが入った顔も、ちょっと不貞腐れたような顔も、たまらなくかわいいと思った。最後のシーンが特にね、めちゃくちゃいい顔をしていたのである。気づいたらすっかり虜。こんなことってあるのかいな。まだ26歳なら、さらなる伸びしろしかないな。羨ましい。
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関係ないけど、コロナの後遺症がひどい。昨日から息苦しくて、またゲホゲホしてる。今日は頭痛もひどくて、マジ舐めてたわ~と思うのであった。