ライブDVDに泣かされる
今年は出だしから人生初を連発してみてるが、今日初めてライブDVDを買った。もちろん推しのWEST.のである。
日本に帰ってきたら買おうと思ってたら風邪でダウンし気づけば年末。ネットで買っても手元に届くまでに出国しそうだったので、うちから一番近いタワレコへ買いに行った。
子どもの頃はCDが発売したら買いに行くって普通だったけど、今はCDショップ自体がないのね。びっくりよ。CDショップで検索して行ってみたらレコード屋さんだった、という不発を年明けから繰り返し、一番確実なタワレコで検索しなおしたほど、CDショップがない昨今。本屋さんも少なくなってるけど、CDはより顕著だ。久々に行ったCDショップでジャケットを見ながらCDを物色するだけで変にテンションが上がったのだった。
私がWEST.にハマったのは知らんけどという曲がきっかけであるが、その前からもちろん認識はしていた。この曲、騙されたと思って聴いてほしい。マジおもしろい。
しらんけどはさておき。
人混みと五感を刺激されるのが苦手という理由から、ライブやフェストいうものがぶっちゃけ怖い。ああいうところに行くと必ずと言っていいほど貧血を起こしぶっ倒れるから。でも今回、ライブDVDを見て、私はライブに行こうと決心した。それくらい心を良い意味でえぐられた。
歌番組とかできれいに着飾って歌って踊る姿ではなく、汗だくで、これでもかってくらい声を張って、全身で表現するそのナマモノな感じに、映像でさえもとことん引き込まれた。メンバーが会場を巻き込む演出を散りばめていたり、会場を縦横無尽に動き回ったり、それを見ているだけそこにいないのにワクワクした。
WEST.の最近の曲は応援ソングが多く、私は比較的最近の曲しか知らないのだけど、昔のアイドルっぽい歌もあれば、浪花節ゴリゴリの歌もあり、と思えばキレキレダンスで魅せる歌、色っぽい演出、シリアスな演出と多岐にわたっていて、エンタメとして見て面白いと思った。内容が濃い。メンバーの多くが憑依型(勝手に呼んでます)でその歌に合わせて表情や表現を見事に変えてくるので惹きつけられる。
泣いたのは応援ソングだったのだけど、普段Youtubeで見ているMVではなく本人たちが気持ちを込めてライブで歌っている姿が思いのほか衝撃的で、圧倒されたに近かった。歌詞というより言葉として伝わってくる感じだった。
いくつか涙止まらぬ曲があったのだけど、その中で「アンジョーヤリーナ」という曲でボロボロ泣いた。
前のパフォーマンスだけど、これも好き。
アンジョーヤリーナって関西弁で「安生やりなさいな」=「うまいことやりなさいな」という意味らしい。
サビに「愛せ 君の人生」というフレーズがあって、これってすごいパワーワードだと思った。この年末年始、主に風邪が理由とはいえ一人でほとんどの時間を過ごしていて、純粋に淋しいとか虚しいとか、私って何のために生きてるんだっけ、みたいな謎の自問自答を繰り返していて(昨日の手相占い当たってる)、そんな自分に「愛せ 君の人生」はびっくりする言葉だった。うまくいかなかったり、苦しくてもがいてて、「君の毎日に 君の日常に 影がさしたら呼んでおくれよ」って今だよと思った。そんでもって、「号泣するくらいの感動を 一生一度の冒険を味わいたいんだ それは贅沢じゃない」って言われて、昨日の占いじゃないけど、自分を労わるって贅沢させることでもあるし、好きなことを好きなようにしてもいいよ、お前の人生なんだから、みたいな感じで受け止めた。
他の歌でも、完璧じゃなくていい、他と比べなくていい自分らしくでいい、お前は大丈夫だ、前に進める、そういうメッセージ性の強い歌詞が多く、字面で見ると嘘くさいかもしれないけど、私はWEST.が好きでその人たちが心を込めて歌を通じて発せられた言葉はグサグサと刺さって、最近よくわからないところで蓋して我慢してた感情が溢れ出すきっかけになったんだと思う。情けない程に泣いた。と思ったら直後のMCで笑わされた。感情揺さぶられ過ぎである。
身体を全身スピーカーみたいにして歌う姿ってカッコいいという感じではなくて、単純にすごくて、そのすごさにありがとうと思った。このライブをやってくれて映像化してくれてありがとう。
もし本人を米粒くらいの大きさでしか見えなかったとしても、ライブで全身で衝撃を受けてみたいと思った。まずは貧血にならないように鉄分を摂取するところから始め、今年はライブに行くことを目標にしようと思うのであった。
なんか頑張れそう。