だいぶ持ってかれた
引き続き絶不調なので今週末は完全に引きこもり。
前から気になっていた映画を観た。
窮鼠はチーズの夢を見る
前もどこかで書いたけど、私は物語系(小説、映画)は人にすすめないし、すすめられたくもない。でもあまりにも良い作品だったので書くことにした。ここ数年で観た恋愛映画だったら一番だと思う。
映像がきれいだった。
人を好きになるってこういう感じだよなと思い出させてくれた。相手がこちらを振り向いてくれないときも、相手が徐々にこちらを見てくれるようになったときも。相手が自分のものになったときも、どの瞬間の気持ちも痛いくらい伝わってきた。喜びとか苦しみとか嫉妬とか切なさとか、成田凌くんのセリフも表情も、全部正しいと思ってしまった。
私は歪んでいるので、これが男女のただのラブストーリーなら多分こういう感想は持たなかったと思う。男同士で一人はストレートで、もう一人は同性愛者。周りに分かってもらえない関係。自分でもどうしていいかわからなくなる。だからこそ苦しくてもがく。周りがどういうかなんて関係ないって、言える人もいるかもしれないけど、でもそんなに甘くない、突きつけられる現実。幸せと苦痛の中でもがいている二人が美しかった。
今まで見聞きしてきた恋愛が安っぽく感じるくらいきれいな作品だった。大倉くん、君、やるな。演技力が高いのは分かっていたけど、それだけじゃなかった。クズの男の役ができるってすごいこと。体も張ってたし。笑顔もダメ男の顔も怒りの表情も切ない顔も、大倉くんの良いところがかなり出てたと思う。
私は前から成田凌くんが好きなのだけど、やっぱりいい。逃げ恥でもゲイの役やっていていいなぁと思ったけど、今回もいい。両性的な魅力が全開に出ていた。私の周りにいるどの女性よりもきれいだったし、かわいかった。こちらもだいぶ体を張っていたけど、圧倒される以上に久々にラブシーン観て美しいと思った。男女の情事とか最近見聞きしてもピンとこないと思っていたらこんなところで魅了された。すごいな、この二人。そしてさすが行定さん。
おっさんずラブが流行ったときにも何かで読んだけど、じつはボーイズラブにこそ純愛が描かれるのでは、みたいなこと。愛おしい感じとか、男女のふつうのよりも何倍も伝わってくる気がする。ん、私がおかしいのか。ま、知らんし、どうでもいいけど。
明日から頑張れそうだ。