リターンズ7話 ネタバレ考察&感想その9~"家族"二人の関係性
42:46~ また仕事を始めようとするちず(内田理央)を春田(田中圭)と牧(林遣都)が止めようとしている間に、ママの靴の汚れに気づいて袖で拭く吾郎(伊藤大空)。
3歳児にはやや高度な行動ではあるが、子どももまた親のがんばりをフォローしたいと思っているのだという表現なのだろう。
43:01~ 鉄平兄(児嶋一哉)と舞香(伊藤修子)の一家が病室に入ってくる。
「倒れたと聞いて急遽バリから帰還しました」一家の登場と舞香の発言に驚くちず。
誰から聞いたのー?と聞くちずに「ごめん、おれが鉄平兄にメール誤爆した」と春田が白状すると、もーバカ春田ーといつも通りちずは突っ込んだ。
鉄平兄は「確かに春田はバカだけどお前も何ですぐ言わねぇんだよ」とちずに聞き、ちずは言葉に詰まっていたが、牧が「ちずさんは鉄平さんたちの家族旅行邪魔したくなかったんです、ね」といいフォローをした。
「ごめん…普段から兄貴と舞香さんには迷惑かけてるから」と謝るちずに、舞香が話す。
「本当迷惑です。私たちに気ぃつかって遠慮して。いつまで他人行儀なのかしら。吾郎は私たちにとっても大事な子どもだし、あなたが苦しいときは私も苦しいの。なのに一人で抱え込まれたら迷惑です」
これはちずと武蔵(吉田鋼太郎)の場面でも出てきた言葉だ。
「だって私たち6人で家族じゃない」舞香の決め台詞と「舞香さん…」と泣くちずで、Lovin' Songが流れる。
もらい泣きしている春田と、何で泣いてんっすかと春田に突っ込む牧に、お前らも入って8人家族になるかと鉄平兄は言ったが、鉄平兄はいいと断る春田。
鉄平兄がなんでだよと言ったところで、綺麗になっているちずの靴が映された。大人も子どもも支え合う"家族"の愛情が大切だと描いた場面だった。
44:50~ 菊様(三浦翔平)に告白された和泉(井浦新)が病院のロビーで「菊…」とつぶやき、菊様は屋上で空を仰いでいる。
45:10~ コート姿の春田と牧が"恋人つなぎ"で手を握っている。
「さみー」と言いながら牧のコートのポケットに手を突っ込む春田。
信号待ちをしている二人は「なんかほっこりしましたね」「賑やかでいいよね、荒井家」と語り合う。
「俺ちょっと心配してました」と切り出す牧。
「春田さんは子どもが好きだから、やっぱり子ども欲しいて言い出すんじゃないかなぁとか。それでやっぱり別れようてなるんじゃないかなぁとか」
吾郎を預かることになって、2018連ドラ(以下、S1)から抱いていた牧の不安が再燃していたようだ。だが、抱え込みがちだった牧がその不安を自然と言えるようになったことは、"家族"となった二人の関係性が深まっていることが分かる場面だろう。
それが証拠に「なんだよ、それー」とすぐに春田も突っ込んでいる。
→10に続く。