リターンズ7話 ネタバレ考察&感想その5~春田は小悪魔?
23:08~ 営業所のシーン。春田(田中圭)が和泉(井浦新)にPCの使い方を教えている。
マウスによるドラッグを和泉が薬物と勘違いしながらも成功させると、ハイタッチしてきた春田に戸惑う和泉。
物件の広告を着用する、天空不動産営業所名物のサンドイッチマンの準備に手間取る和泉を助け、うまく着用出来ると満面の笑顔を見せた春田。おまけにボディ同士でタッチされて、さらに戸惑う和泉。
コピー機の紙詰まりを直そうとしていた和泉は、横から密着して直すのを手伝っていた春田に「あーー、もー!あんたさーダメだってそういうの」突き飛ばして言い捨てて去っていく。「あんた…?」と驚く春田。
和泉は「俺をころす気かよ…罪人め…」と言って天を仰ぎ、胸元にあった紙を取り出す。
取り出そうとした右手がインクで黒いのを見てイラっするところも細かいが自然な演技。
その紙をゴミ箱に勢いよく捨てる。武川(眞島秀和)が相談室で出した「シェアしよう!」の処方箋だった。
リターンズからの切なさの音楽が流れるが、やっぱり和泉はいつからどうしてなぜ春田を好きになったのかが分からないから、どうも完全に入り込めないが、井浦新の高い演技力で何とか押し切ったように見えた。
25:15~ 家政夫の武蔵(吉田鋼太郎)が春田と牧の自宅で作業するシーン。
自らのストレスを分析する武蔵。
「はるたんへの気持ちにフタをすることで多大なストレスを抱え込んでいたんじゃないのか」
…いや、2話で蝶子(大塚寧々)に話を聞いてもらい、姑感情なのだとものすごく納得してたのはどこに行ったのだろうか。無難にやり過ごそうとしてた…?もっと遡るとS1の7話の結婚式で「披露宴はとっくにキャンセルした」とまで嘘をついて、春田の気持ちを後押ししたあの武蔵は?
春田の帰宅で胸の高鳴りをいまだに感じているのなら、春田と牧の家の家政夫をやっていいのか?
牧(林遣都)と吾郎(佐藤大空)の帰宅の遅さを心配した二人が探しにいこうと同時にドアに向かったところで、春田が武蔵を抱きしめる形になった。
武蔵から「お客さま!私をころす気ですか?!」と和泉と同じセリフが出て、春田は牧たちを探しに出て行く。
おそらく制作サイドは、無自覚に和泉と武蔵を振り回す小悪魔的な春田を見せたかったのかもしれない。
だが和泉が春田を好きになった経緯は全く描かれていない上に、武蔵はS1最終話からリターンズの5話まで春田への気持ちを整理してきたのに、ここに来てそれを全てひっくり返す展開になってしまい、何か視聴者としてはついていけないのだ。
春田があざといとしても、それをここで描く意味はどこにあるのだろうか?
→6へ続く。
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