リターンズ6話 ネタバレ考察&感想その10~マロの超名演
31:58~ 牧(林遣都)とマロ(金子大地)の本社での業務のシーン。
マロは中国語だけでなく英語も多少なりとも話せるのかもしれない。
32:12~ 春田(田中圭)が帰宅。「少し遅くなります、すみません」という牧からのメッセージにマリッジブルーがぶり返しそうになる春田。準備にとりかかる。
32:43~ 武蔵(吉田鋼太郎)が帰宅。居候中の菊様(三浦翔平)が出迎えるが、武蔵がものすごく驚く。以前春田も菊様には驚かされていたが、公安だから気配を消すことが癖になっているのだろうか。
「明日和泉には気持ちを伝えようと思います。結局弟のポジションを失うのが怖かったんです」と菊様が話す横で、なぜか糠床のある甕を出す武蔵。
一緒に甕に手を入れて手が触れあうと見つめあってしまう二人。
このシーンでなぜか「武蔵と菊様のラブが始まるのでは」と書いてあった記事を見かけたが、それはまずないだろうと思った。このドラマのシリーズでは、おっさん同士の触れ合いと微妙な感情はよく出てくるからだ。
ただこのやたら目立つ甕は伏線にはなりそうだと思っていたら、翌7話にも登場していた。
34:21~ 本社で残業する牧とマロ、後輩のシーン。急に入った会長へのプレゼン準備をしていたのだろう。
「終わったぞー」と言い合う中で、牧が叫び「プレゼン用の原稿がまだだった」と言う。
プレゼンを作った本人、つまり牧かマロがプレゼンするのならば、プレゼン原稿がなくても資料があれば基本はプレゼン出来るはずなのだが…。もはやテレビ朝日社内だけの何かの特別な習慣なのだろうか。
「牧さん、あと俺やっとくんで早く帰ってください」とマロ。「これ以上マロに負担かけるわけには…」という牧の言葉を「明日は大事な結婚式っすよ。まだ準備終わってないでしょ」とマロが止める。
それでも「でも…」と言いよどむ牧に「牧さん!」と一喝する。
「仕事と結婚式どっちが大事か比べてもしょうがないですけど、この瞬間にどっちかを選ばなきゃいけないなら今日は帰ってください!!」「大丈夫!この仕事は他に代わりが利きますけど、春田さんには牧さんしかいないでしょ!」
間違いなくマロの名演・名言の一つになった。マロかっけぇよ!!
「行けー!!」は2018連ドラ(以下、S1)最終話では最年長の武蔵が春田に言ったが、今回は最年少のマロが牧に言ったところもまた、オマージュとして素晴らしい。
そして牧に行かせるところで
「明日二人のことめちゃくちゃお祝いするつもりなんで覚悟しといてくださいよ!」としっかり伝えて牧に罪悪感を持たせない一言も素晴らしかった。
「フォー!」と片手で拳を上げて指をさすマロらしさがすがすがしい。
このシーンはYuki監督と林遣都と金子大地で相当話し合って撮ったという話を見かけた。
その努力通り、素晴らしい名場面になったと思う。
→11に続く。
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