リターンズ6話 ネタバレ考察&感想その5~天空不動産は大丈夫?
13:59~ "なんでもすっきり天空相談室"に和泉(井浦新)が入ると、そこにいたのは武川(眞島秀和)だった。
武川は当然、和泉の直属の上司だ。もし上司に関する悩みだったらどうするのだろう。和泉が戸惑うのも当然だ。
社員のメンタルヘルスをケアする方法としては最悪のパターンである。第三者であることは絶対であり、大企業ならば専属の保健師がいたり、臨床心理士を雇う場合もある。天空不動産は本当にいい会社なのだろうか?
14:22~ 本社のシーン。牧(林遣都)が仕事を急いで終わらせたところで、マロ(金子大地)が後輩を伴い「牧さん、すいません」と頭を下げてきた。
取引先へデータの誤送信をしてしまったという。データの内容にもよるが、これは通常は重大なインシデントである。
管理職である課長の牧も謝りに行くのは必要なことだろう。
「ミスはしょうがないから行こう」
とあまり責めずに行動が早いのは牧はいい上司である証拠だろう。
でもこれくらいの大企業が取引先企業へのデータの送信に、複数の社員による確認手順など、徹底してないのは大丈夫かな?とも思う。それでもミスは起きるものだけど。
マロと後輩の「ミスから学ぶしかねーぞ」「はい」はアドリブだろうか。
14:45~ 再び相談室のシーン。優しく笑みをたたえている武川の口調こそ落ち着いているが、和泉にとっては本音を話しづらい相手なのは間違いない。
「武川さんはどうしても手に入らないものをどう諦めますか?」と和泉は質問を絞り出す。
すると表情を曇らせて「叶わぬ恋の話か…」と答えたが、なぜ分かったのか。武川自身が悩んでるから口に出たのだろうか。
和泉は肯定していないが話は続く。
「恋愛に年齢なんて関係ないんだ。人間は死ぬまで恋をする生き物なんだよ」「良きところで白黒はっきりさせるのも大事だ」
そこでやっと和泉がはいと返事をする。
「そのためにイベントがある。バレンタインデーだ」
もし和泉の好きな相手が女性なら?逆チョコ?
いや、そもそも恋の相談じゃなかったら?
うーん、バレンタインデーに結びつけるにはコメディとはいえ、ちょっと苦しいシーンだった。
15:59~ タキシードの試着のため牧(林遣都)と待ち合わせをしている春田(田中圭)。
「すみません、遅れていきます」という牧のメッセージに「もー」っと身悶えして椅子から滑り落ちていくのは面白い。
営業所勤務の春田の休みは土日ではなさそうだが、本社勤務の牧の休みは、取引先のホテルやリゾートの繁茂期を避けるため、また広告代理店や商社にも取引先が多いから、土日が多いだろう。通常は客や取引先に合わせるからだ。
土日の夜に打ち合わせを設定していたら、きっと牧が一方的に遅れることもなかっただろう。企業勤めの経験があればちょっとモヤっとする設定だ。
→6に続く。
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