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はじめまして*クルラボです

ここ2−3年、田畑日記として記録を残してきた田畑で、この春から、”culcul farm &labo”という名前で月に1度、田畑の作業体験を交えたwsを企画していきます。
今年初めての試みで、予定通りにいかないことも多々あるかとは思いますが、それも含めて、これからの時代を柔軟に、愉快に生き抜くためのヒントの詰まった場にしていくつもりです。

コンセプト


名前の由来は culcul = culture(文化)  ×  cultivate(耕す) 。

※【文化】ぶんか
1.世の中が開けて生活水準が高まっている状態。文明開化。
 「―生活」
2.人類の理想を実現して行く、精神の活動。技術を通して自然を人間の生活目的に役立てて行く過程で形作られた、生活様式およびそれに関する表現。 

Oxford Languages

そして、私の、この活動のベースになっている経験は以下のようなものです。

2010-12年の2年間、ベトナムの田舎町にある特別支援学校(聾学校)に住み込み、美術講師として働いていました。同じ敷地内に住んでいた同僚は、学校裏の土をおもむろに耕し、種をまき、とても簡単に野菜を収穫して楽しんでいました。鶏を放し飼いにし、客人がくると子供でもそれを捕まえて締め、調理して振る舞っていました。子供たちは遊びながら、食用になる大きな蛙を捕まえてきたり、果樹に登って果実を採ったり、釣りをしたり。形の良い石を集めてきて自分たちが考えたルールで石けりをしたり、そこにある葉っぱや枝を使って実に楽しそうに遊んでいました。絵の具は高価でなかなか手に入らないこともあり、その扱いは自然と丁寧になりました。赤青黄の三原色と白のみの色の粉に糊を混ぜて自ら作った絵の具で、どの子も楽しそうに描き、絵が苦手な子供は皆無でした。

学校裏、瓦礫混じりの土の空き地に作られた畑
マンゴーを採る子たち
校舎から見える風景を描く子たち

2011年にはカンボジア・シェムリアップのIKTT/伝統の森という場所を訪ねました。そこでは、現地の人たちが蚕を育て、とれた絹を紡ぎ、自ら育てた草木で絹糸を染め美しい織物に仕立て、世界中からくるお客さんに販売して、生計を立てていました。他にも野菜を育てたり、生えている木で家を建てたり。街から遠くはなれた場所にあるその集落では暮らしに必要なほとんどのことが、その中で完結し、人々はとても朗らかで幸福そうでした。そこを開いた日本人、森本喜久男さんが仰った”伝統や文化は守るものではなく、作っていくものだよ” という言葉がずっと胸に響いています。

仕事する母親の傍らで過ごす子どもたち
織り機は村の男性が村で採れた木材で作ったもの
IKTTの子どもたちが描いた絵は街にあるショップで販売されている

ベトナムやカンボジアで体験した状況をそのまま作り出すことはできないにしろ、せめて日常の中に、土からものつくりを考えたり、自然から発想を得られる環境を取り入れ、子供たちと一緒にそれを楽しみ、創り育てていく力を身に着けていきたいと思います。また普段、学校や職場で閉じた空間で頭ばかりつかい、こわばった心身を開放して、好きなことをのびのびとできる環境の必要性も感じており、そんな場になることも想像しています。

2021年、田植えの時期の田んぼ


自然の中でのびのびと身体を動かし、考え、そうぞう(想像・創造)する力を培う

田畑で起こることは、基本的に、思い通りにいきません。それでも、そこに頭を抱えてしまうような難しさはなく、すべては土に還るので失敗もありません。

足元にあるものの魅力を見つけ出す面白み。それを利用していく楽しさ。
土から手入れし、育て、収穫する喜び。その美味しさ。

そんなことを、大人も子供も関係なく、様々な方と共有できたら、嬉しいです。

学校に生えていたバナナの葉で紙を作る私と、傍らで描く子ら(ベトナム)
紙と絵の具を出すと、何も言わずとも楽しそうに描く子どもたち(カンボジア)


内容


1, 田畑とアートワークショップ

朝は田畑の周りをぐるり一周してから、その時々にできるアートワークショップ。
お昼ごはんを食べて、少しゆっくりしたら、田畑でできる作業をしたり、その場にいる生き物たちと思い思いに遊んだり、午前中にした創作のつづきをしたり。
そんな1日を過ごして頂ける場をつくります。

4月 えんどう豆捧げ豆播種 *野草と遊ぶ *畑の看板、柵作り
5月 田植え 夏野菜、さつまいも苗定植 *泥粘土で造形
6月 豆類(大豆・黒豆・小豆・白手亡豆等)播種 *自然の色遊び→植物を描く
7月 人参播種 *水路・川遊び *生き物を描く
8月 夏野菜収穫 *川遊び 石積み 石並べ 
9月 夏野菜収穫 秋冬野菜播種 *野菜を描く
10月 稲刈り 芋掘り 燻炭づくり+焼き芋 日野菜播種 *藁半紙作り
11月 足踏み脱穀 落花生・里芋収穫 *落ち葉、蔓、藁で造形
12月 収穫祭

2022年

日時:毎月第3土曜日 10:00-15:00 *雨天の場合は翌日に延期
対象:子供からお年寄りまで
料金:1組 2000円/回 15000円/年
定員:4組

*材料費別途 
*子供のみの参加は2回目以降から
*大人のみ/お一人様でのご参加も大歓迎です
   

2, 田んぼつくりワークショップ

一年を通じて稲作のいろはを体験していただけます。
農薬、肥料、除草剤、農業機械は使いません。

4月 苗代作り 播種
5月 田植え(手植え)
6月 田の草取り
7月 田の草取り
8月 畦と周辺の草刈り(他の生き物の邪魔をしないやり方で)
9月 稲刈り(手刈り)稲架たて 稲架干し
10月 稲刈り(稲架干し)足踏み脱穀
11月 稲刈り(稲架干し)足踏み脱穀
12月 収穫祭
*ご希望あれば、籾摺り(小型の機械で)の仕方もお伝えします

2022年

日時:毎月第3土曜日 10:00-12:00(7,8月は8:00-10:00)
   *雨天の場合は翌日に延期
対象:大人向け
料金:2000円/人/回 15,000円/人/年

3,ギターレッスン

4−6月のみ。
田畑に張った広々テントの中、気持ち良い環境でマンツーマンのギターレッスン。
対象:大人向け
料金:1,500円/人/30分

4, こどもマイ田んぼ

種まきから脱穀まで、稲作の全てを子供自身にしてもらいます
詳細→ https://note.com/culculfarm/n/n30820823a12c

料金:年間15,000円/区画(面積は最大でたたみ1畳)
対象:小学1年生から大学院生くらい

保険・安全面について


culculfarm&laboでは、あらかじめ危険を遠ざけることはしません。参加者の皆さんと同じ方向を見て、何が危ないのか、どうやったら安全に過ごせるのかを一緒に考えていくことを心がけています。田畑には、稀にマムシやマダニもいます。 錆びた釘も拾いきれていないかもしれません、 それも含めて、自然と人との対話を大切にしています 。

怪我など心配な方はご自身で保険に加入をお願い致します。

お申し込み・お問い合わせ


08031277149(渡部)
watanabetateguten@gmail.com
どうぞお気軽にご連絡ください☺