9月はじめのコーヒーブレイク
私は、手持ち無沙汰な状態がちょっぴり苦手だ。
いつからこの性格になったのだろうか。いつも何かに取り組んでいないと、どうも落ち着かない。
だけど、8月も終わりに近付いたある日のこと。
ふと、部活動に明け暮れていた高校1年生の夏休みを思い出した。
当時、練習が終わると、誰もいない教室に寄ってから帰宅することが日課になっていた。
昇降口の前にある自動販売機で買ったメッツを「プシュ」と開け、喉を駆け回るような炭酸を飲み込みながら、窓の外をぼっーと眺める。
クーラーのない教室だったけど、そうするだけで火照った身体は自然と冷めていった。
夏の思い出は他にもたくさんあるはず。だけど、なぜか、そのなんでもない記憶が鮮明に蘇ってくる。
きっと、高1の自分が「窓の外でも眺めてみれば」と囁いているのかもしれない。
「それも大切よね!」と認めつつも、こうやって文章を書いたり、あれやこれやと何かに取り組んでしまう。
せっかくだから、明日は、何も考えない時間を作ってみようかな。