あなたの知らない経絡の世界~心経の巻・前編
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おはこんにちは。ゆーのすけです。
前回までは、肺経、大腸経、胃経、そして脾経までの流注(経絡の流れ)をみてきました。
前回の脾経の記事(前編・後編)はこちら↓
今回は、手の少陰心経をみていきます。
「君主の官」として有名な「心」につながる経絡ですね。
臨床でも、心包経と共に、メンタルに関わる状態や心窩部のつまりがある方などによく使います。
経絡治療の教科書的には「心虚はない」とされますが、実臨床では心経はよく使います。(すくなくともゆーのすけは。この件についてはまたいつか記事にしたいところです。)
今回の前編では、心経のメインの流注(正経)について解説します。
心経
正式には、「手の少陰心経」と呼ばれます。
心経の流注
まず、経絡経穴の教科書に書かれている流注をみていきましょう。
※【】で『類経』などを参考に、ゆーのすけが経穴名を挿入し補足。
心経の流注図はこちらです。
今回も模式図作ったので、この流注図を見ながら記事読むとわかりやすいかと思います。
ポイント①心経は「心系」から他の四臓とつながる
心経の流れを順々にみていきましょう。
脾経の枝が上腹部(胃)より分かれ、横隔膜を貫き、心経につながったところ、それが心経のはじまり「心中」になります。
そのあと、心中から「心系」に属するとされます。
・「心系」ってなんだ?
「心系」ってなんだ?ってことなんですが、以下の古典にのってる絵をみてもらうとわかりやすいです。
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