あなたの知らない経絡の世界~脾経の巻・後編
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おはこんにちは。ゆーのすけです。
前回の前編では、足の太陰脾経(正経)の流注(経絡の流れ)について解説しました。
今回は、足の太陰脾経でも主な経路ではない、経別、絡脈、経筋について書いていきます。
以下の流注図を見ながら記事読むとわかりやすいかと思います。
ポイント①『咽頭』『舌』とつながる
足の太陰経別の流注
まずは、足の太陰経別の流注についてみていきます。
大腿内側の【血海穴、箕門穴】あたりから正経と分かれ出て、斜めに上がって『髀(大腿上部・髀関穴あたり)』へいき、胃経の別行の流れ(足の陽明経別)に合流します。
足の太陰経別は、足の陽明経別と並行して流れ、鼡径部から腹中に入り脾胃に分布します。
その後、古典に記載はないですが、足の陽明経別は心臓通るので、並行して走行するなら足の太陰経別も心臓を通ります。
さらに上行して『咽(咽頭部)』に結び、『舌中(舌の中)』へ分布します。
・『咽(咽頭部)』とつながる
と正経の流注にあるように、脾経の流注は『咽』と密接にかかわっていましたが、
その別ルートである経別でも『咽』に流注しています。
このことから経別は足の太陰経と『咽』との関係性を強化していることがわかります。
・咽と喉の違い
ちなみに、この『咽』とは、足の陽明絡脈が流注する『喉嗌』とは違うのでしょうか?
と記載があり、このことから単純化して考えると
胃経も脾経もノドを流注していますが、
胃経はノドでも前側を、脾経は後側を流注していると考えられます。
また、ノドを通過するものを空気と食べ物と分けると、
胃経は空気の通り道を、脾経は食べ物の通り道を流注すると考えるとよりわかりやすく整理できそうです。
★ノドとつながる経絡
脾経と胃経以外にもノドを流注する経絡はありますので、まとめておきます。ノドの症状を鑑別するときに役立つかもしれません。
ただし、すべての経絡は『頸』を通過するのでその他の経絡はまったくノドに影響しないかと言われればある場合もありえます。
僕が実践するVAMFITでは、頸にすべての経絡の反応が出るという前提になっています。(過去記事の頸診記事参照)
また、『舌本』という表現もあり、『咽』とどう違うのかは検討が必要だとは思います。
・『舌中(舌の中)』とつながる
と正経の流注にあるように、正経と経別どちらも舌に流注していることがわかります。
このことから経別は足の太陰経と舌との関係性を強化していることがわかります。
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