目と関係する経絡と五臓六腑
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記事開いていただきありがとうございます。ゆーのすけです。
これまでの流注シリーズのまとめ直しとして、身体部位と経絡について書いていきます。
今回は目に焦点を当てます。
東洋医学的には、目と肝が密接ということは有名ですが、それだけでなく、膀胱経、腎経、小腸経、三焦経、心経、任脈、胃経、胆経など多くの経絡が関係します。
また目は五臓六腑と関係し、目に全身的な状態も表れるし、逆に目の周りから全身的な影響も与えることもできるのではないかと思います。
目ヂカラあるとか、目が死んでるとか、そういった表現もありますが、目には精神的なものも現れますよね。
東洋医学の古典には、それに繋がるような記述もあることから、昔の人は観察力が素晴らしいなと改めて思いました。
内容と関係する画像2枚を先に提示しておきます。
五臓と目の関係
肝気は目に通じる
まずは有名な肝と目の関係についてみていきます。
五臓の気は、それぞれ対応する七竅(感覚器官)に通じています。
その中でも、肝は目に通じているとされます。
肝氣通于目:
肝は目と密接に関連しており、目の機能は肝の気によって支えられています。肝の気が目を栄養し、その健康を維持します。
肝和則目能辨五色矣:
肝が調和している(肝の気が充実し、滞りがない)と、目の視覚機能が正常になり、さまざまな色(五色)を識別することができます。
逆に、肝が不調である場合、視覚に問題が生じる(例:目がかすむ、色を認識しにくいなど)と書かれています。
このように、目は肝と密接な関係があり、肝経の虚実は目に表われやすくなります。
肝実の時は目が大きく異様に輝き、肝虚の時は目が小さく視力が減退したりします。
昔から「産後に眼を使うな」とよく言われますし、現代でもスマホ、PCなど画面ばかりみていると近視になりやすく、どうしても血を消耗しやすいですよね。
そういう意味でも、肝と目の関係性は理解しやすいと思います。
五臓六腑の精気はすべて目に注がれる
肝が有名なわけですが、実は肝だけでなく、目は五臓六腑すべてとも関係しています。
五臓六腑の精気はすべて目に注がれ、目の精気となります。
すべて筋・骨・血・気・肌肉という人体を構成する基本要素が精として目に集約されていることを示しています。
またそれと関連して『鍼灸重宝記』には以下のようなことが書かれています。
目は肝の状態を外から示すものであり、五臓の精華(エッセンス)が集まる場所で、すべての経脈は目に属しています。と書かれています。
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