あなたの知らない経絡の世界~督脈の巻
この記事はHAMTに登録すると、今回の記事はもちろん、過去の記事まですべて読むことができます。
記事開いていただきありがとうございます。ゆーのすけです。
最近の私の連載ではこれまで、十二経絡の流注(経絡の流れ)ひととおりみてきました。
そして前回は、任脈についてまとめました。
今回は、督脈についてまとめていきます。
督脈流注図
督脈の流注
まず、経絡経穴の教科書に書かれている流注をみていきましょう。
胞中 (小骨盤腔)からはじまり、後正中線を上行し、腰部、背部、後頸部と上り、脳に入るとともに、頭部正中を通り、頭頂部、顔面部正中を経て、上歯齦、上唇小帯の接合部に終わることがわかります。
では、原文ではどのような記載になっているでしょう
ということになっていますが、原文の解釈はかなり難しいです(過去一かも)。上記の訳は参考程度としてください。。
今回は、細かく解釈しようとすると大変なことになるので、一番理解しやすいと思った解説を『古典から学ぶ経絡の流れ』という本から持ってきまして、それをご紹介することにします。
ポイント①督脈は、「胞中 (小骨盤腔)」からはじまり、腎経・腎と接続する
『古典から学ぶ経絡の流れ』の督脈の解説によると、督脈は4ルートに整理されます。
督脈の一番古い原文は、黄帝内経・素問『骨空論篇第六十』です。さらに、『難経』『鍼灸甲乙経』『銅人臉穴鍼灸図経』などにも説明がありそれらを総合すると、督脈は4ルートの行線からなる。と書かれています。
第1支:胞中から腎へのルート
まず1つ目のルートですが、以下の通りです。
ここから先は
2,107字
/
1画像
各分野のプロフェッショナルな在宅鍼灸師が中心となって執筆。このライブラリを購読すると、在宅鍼灸の専門領域(フィジカルアセスメント・リスク管理・経絡・中医学・泌尿器・プライマリケア・養生・運動療法・多職種連携・緩和ケア・ご自愛etc)に関する記事を読むことができます。在宅鍼灸師必見の内容となっております。また、これから在宅分野に進んでみたい方にもオススメです。
HAMT〜訪問鍼灸向け教育コンテンツ〜
¥1,000 / 月
初月無料
200以上あるコンテンツが購読すればなんと全て読み放題!購読者限定の無料オンラインセミナーもあります。毎月数本の記事追加されます!各分野の…
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?