見出し画像

『GO HOME~警視庁身元不明人相談室~ 』の感想

みなさん、こんにちは。ゆーかです。
見ていただき、ありがとうございます。
今日は、ドラマの感想を投稿します📺!
最後までお付き合いいただけると幸いです。


放送詳細

2024.7.13~9.28にかけて日本テレビ系で毎週土曜日夜9時から放送されていた、警視庁に実在する部署を基に書かれた、ミステリー×ヒューマンドラマ。
主演は小芝風花さん。

登場人物紹介

三田 桜(演:小芝風花さん)
明るくコミュ力高めの25歳。亡くなった身元不明者を家族や恋人の元に帰すため、 上司が止めるのも聞かず突っ走る。
趣味は美味しいものを食べること。
天真爛漫に見えて、実は意外な過去を持つ……

月本 真(演:大島優子さん)
三田桜と同期入庁で10歳年上。
クールで冷静沈着。
性格も趣味もまるで正反対の桜とバディを組んで奔走する。
週刊誌の記者だった真が、この部署を志願した背景には、ある哀しい過去があった……

堀口 尚史(演:戸次重幸さん)
あるミスがきっかけで公安部から身元不明人相談室に異動してきた中堅捜査官。
ハッキリ言って今の仕事には全くやる気がないが、桜や真の姿に影響されていく.....。

武藤 晴夫(演:半海一晃さん)
ベテラン似顔絵捜査官。
このまま何事もなく定年を迎えることが一番の望みだったが.....
最近初孫が生まれて、ますます仕事どころではない様子。

利根川 譲治(演:吉田鋼太郎さん) 
かつては優秀な捜査一課の刑事で、次期一課長とも言われていた逸材。
ある出来事がきっかけで異動、身元不明人相談の室長となった。
一見、昼行灯のように見えるが、実はキレモノという噂も.....

手嶋 淳之介(演:阿部亮平さん)
将来を嘱望されている優秀な刑事。
身元不明人相談室の室長・利根川の元部下で、捜査一課と身元不明人相談室の橋渡し役を務める。
密かに月本真に想いを寄せている……

早瀬 郁美(演:高島礼子さん)
歯に衣着せぬ物言いで相手をやり込め喜びを得るドSな科捜研の所長。
いざ頼られると母性をくすぐられて、 守ってあげたくなる優しい一面も。
利根川室長とは同期のクセ者同士、昔からの腐れ縁である。

芹沢 菜津(演:柳美稀さん)
桜と真と同期入庁の科捜研・若手エリート研究員。
負けず嫌いな性格もあり、仕事への考え方が違う桜とは、しばしばぶつかるが、同年代の女子同士、時には共感することも。

(公式サイトより引用)

何をするドラマか

身元が分からないまま発見された遺体(身元不明人)を、遺体から遺された僅かな手がかりを元に死の真相を明らかにし、家族などの元に返すため奔走する女性2人組バディの物語。

見始めた理由

SnowMan阿部亮平さんが、一課のエリート刑事としてこのドラマに出る、と情報が出た時、(かっこいい阿部ちゃんが見れる…)見よう!というオタク心があったから。

感想・考えたこと

印象に残った回から考える

特に印象に残ったのは、第6話だった。(阿部ちゃん演じる手嶋回も良かったけど…)

あらすじ
新宿の雑居ビルの屋上から少女(白本彩奈)が飛び降り、命を絶った。所持品もなく身元は不明だが、少女の地雷系メイクとファッションから、トー横キッズの可能性が高い。もし彼女が家出していたなら、ご家族が捜しているかもしれない……桜(小芝風花)と真(大島優子)は、身元につながる手掛かりを探すため、武藤(半海一晃)が描いた似顔絵を手に新宿歌舞伎町のトー横へ向かう。しかし、警察を嫌うキッズたちは、桜たちが話し掛けても空返事をするだけでまともに相手をしてくれない。唯一わかったことは、亡くなった少女がキッズたちの間で『キイちゃん』と呼ばれていたことだけ。
そんな中、キイちゃんと親しかったという地雷系メイクにマスク姿の少女ハルピ(莉子)を見つけた桜と真は、ハルピが持っているキイちゃんのスマホを見せてもらおうとするが、「ありえないし」と拒絶されてしまう。「キイちゃんは、家になんか帰りたくないよ、絶対に」と、遺骨を家族の元へ帰すことに反対するハルピは、それきり口を閉ざし……。昨日まで笑っていた少女が突然命を絶ったのはなぜ!?真相解明に奔走する桜と真!
(公式サイトより引用・一部省略)

印象に残ったところ①
トー横キッズといわれる人たち。桜と真が聞き込みをしても、

本名なんて俺ら誰も知らねえし。

第6話より

と笑われてしまうシーン。トー横ではそれが当たり前だと言われる。
このシーンをみて、感じたことは、名前を知らず、関わることの心地よさと寂しさだった。
現在社会では、SNSがある。匿名で誰とでもつながれる。
名前を知られないということは逆にいえば、何者にでもなれるということだろう。それは、日常生活で何があっても関係せず、理想の自分になれるということだと思う。それは心地よさを伴うものかもしれない。
しかし、人間はつながらずには生きられない生き物であるように感じる。
だから、人肌が恋しいという表現もあるのだろう。
ありのままの自分を知っている人がほしいと思うことはないだろうか。
名前を知ることにはそうした、ありのままの姿を知るという意味合いも含まれると思うのだ。
だから、名前を知らずに接するということは寂しくもあるように感じた。

印象に残ったところ②
真と桜が話すシーン。

真「あの子たち・・・自分の命には価値がないって思ってるんじゃないかな・・・」
桜「でも本当は誰かに認められたい。私はここにいるよって・・・」

第6話より

あの子たちとは、トー横キッズの子たちのこと。
でも、トー横キッズに限らず、現代人にも通じる話であるように感じた。
誰かに認められたいと思う気持ちのことを承認欲求という。
マズローの欲求5段階説をご存知だろうか。

マズローの欲求5段階説

人間の欲求を5段階に分けて説明している。その中に承認の欲求が含まれる。
つまり、人間は、だれしも承認欲求を持っていると思うのだ。
そうでなければ、いいね!機能などは開発されないし、いいね!の数に一喜一憂する人もいないと思う。
承認欲求をみんな持っているということを感じた。
それが良いか悪いかは置いといて。

印象に残ったところ③
ハルピと桜が話すシーン。キイちゃんが死んでしまった理由を「推しが死んだから」と推測するハルピに対し、桜はこんな言葉をかける。

ハルピ。推しがいなくなってもあなたはいなくならないでね。生きていればまた必ず推しに巡り会えるから。

第6話より

この言葉を桜はハルピに向けて言っているが、どこか視聴者の私たちにもかけられているような気がする。
現代では、マイナビエージェントの調査によると、推しがいる人はなんと半分。

マイナビエージェントの調査による


2人に1人は推しがいる時代である。
だから、推しがいなくなったら生き甲斐がなくなったり私の人生が終わったりする人もいるのではないかと思うのだ。
だからこそ、この言葉は響くはずだ。
推しに夢中になり、グッズを沢山買ったのに、ある日引退したり、亡くなったりするのはショックだろう。考えるだけで胸が痛くなる。「リア恋」といわれる、推しに恋をした人たちはもっとそう思うだろう。
推しがいなくなっても、何事もなかったかのように毎日を過ごすのは難しいと思う。そうしたときに、この言葉を思い出して、頑張れたらいいな、と思った。

印象に残ったところ④
ハルピがトー横を卒業すると言い、桜と真に見送られ、別れるシーン。
桜と真に対し、ハルピはこんなことを言う。

美晴です。私の名前 樋口美晴です。

第6話より

自分の本名を名乗った。
このドラマで、「名前」は重要なキーになっている。名前を知ることはその人を知ることになっている。桜たちが真相を知ることで、その人の人生が垣間見えるからだ。その描き方がすごくいいなと思った。
さらに、自分の身元を知らないことが当たり前のトー横キッズにとって、名前を明かすことは、自分をさらけ出すことと一緒だと思った。
名前を知ることの重みを感じた。

過去を振り返る、とは

身元不明人の遺族たちは、自分の親だったり、娘だったり、旦那さんだったり、と自分と親しい間柄の人が突然いなくなり、日々を過ごしていた、そんなある日刑事たち(桜と真)が現れて、「彼もしくは彼女は亡くなりました。これはあなたの○○で間違いありませんか」と告げられたり聞かれたりする。それに対し、亡くなったことに対して泣く人もいれば、そんな人はいませんと突っぱねる人もいた。そこから桜たちから揺さぶりをかけられ、真実を知ることになる。
そんな遺族たちを見て、感じたことは、後ろを見るのが難しいということ。
後ろを見るのが難しいのは、今まで見ずにそらしてきたもの、と向き合うことになるからだと思う。
みなさんもひとつくらいありませんか?
これは無かったことにしたい。
このことは忘れたい。
そんな出来事が。
それが遺族にとっては、亡くなった人を亡くなったと受け入れることだったのではないか。
何事もそうだが、自分が認めたくないことを認めるのは大変だ。
都合の悪いことから目をそらし、日々を過ごす。
何事もなかったかのようにふるまう。
ある日、それがのしかかって認めざるを得なくなった時にようやく認める、というのが人間の性(さが)であるように思う。
だから、過去を振り返るのは大変だと感じた。

阿部ちゃんは・・・

最初はかっこいい像をと思ってキャスティングしたのだろうが、だんだんかわいい像になってきたと思う。Instagramでも最初はかっこいい感じだったのに、だんだんかわいい感じになっていないか…?と思った。(訳 いいぞ、もっと供給してほしいと思っていた)
さて、その阿部ちゃんが演じた手嶋刑事。
手嶋回と呼んでいる第8話では、手嶋刑事が拳銃を奪われる事件が起きて…という話だった。
印象に残ったのは、最後に「まだやり直せる」と手嶋刑事が声をかける場面。
誰にとかいうと面白くないので、ぜひ自分で見てほしい。(Huluでは全話見れた気がする)
阿部ちゃんではなく、阿部さんの演技力に圧倒された。
また、何度でも見たい。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
それでは、次回またお会いしましょう!またね!

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集