知らないことを恐怖にしないために

2023年度が始まりました。
学校が変わる人、職場が変わる人もいれば、変わらない人もいる。
自分が変わらなくても、周りの人が増えたりへったりすることで、色々変わるなと感じる季節かと思います。

わたしは仕事の環境が大きく変化しました。
所属する部署が変わり、同僚がかわり、上司が変わり、その上司も変わりました。つまり、わたしに求められる仕事も変わったのです。
この4月、何度も何度も何度も尋ねられたのは
「君は、これから何がしたい?」
就職活動の時の情熱は、やりたかったことは、どこに行ってしまったんだろう。
日々、目の前のタスクをこなし、なんとか土日を趣味や家事にぶつけて生きている。その生活が「楽しい」とすら思っているのに。
わたしは何をしたいのか?
しばらく考えてもいなかったことに気付かされた。


さらに、これを考えるきっかけになる出来事があった。
今月見たものの話。
*多分に脱線が含まれますのでご注意ください

わたしはまだ、コントを知らない


さらば青春の光 × Creepy Nuts
何をするのかも知らないまま、優しい友人が取ってくれたチケットを頼りに新潟へ。
今年はお笑いを現場でよく見ている。
さらばのコントをテレビで見たことはあるが、生で見るお笑いは、隣の人も前の人も後ろの人も、同じように笑っていることで一体感が大きい。
衝撃だった幕間の過ごし方。
コントとコントの間に
暗転→セットが変わり演者も次の衣装で舞台に着く→明転
という流れしか、知らなかった。
しかし、違うのだ。
上下から登場するハンガーラックに手をかけ、その場で着替えていく。その間、森田も東ブクロも話すことをやめない。あれ?コントライブを見に来たのに、ここはトークライブでもある?
さっさと着替えて次のコントに入るかと思いきや、その間にもたくさんの笑いが生まれている。いや、これもずっと聞いてたいんですけど。というぐらい。着替え終わる頃にはミニマムなセットが運ばれてきて、数秒の暗転。
明るくなるともう、二人は次の世界に入っている。
こんなに一気に空気を変えて、全然違う世界のコントができるのか。いやはや。なまで見たから知れた。こういう形式を他の方がしているのか、わたしは知らない。だが、知らないからこそ引きこまれた。
※Creepyのライブはすごかったが、そこは割愛する。


夢がないなら作ればいい


CreepyNutsのオールナイトニッポンプレゼンツ
日本語ラップ紹介 in 日比谷野音

またCreepyかよ と思わないでほしい。
ごめんって。
(ちょっとだけ申し訳ないとは思っっている)

このイベントがそもそもおかしいのがたまらない。
趣旨は、これまでラジオの中でR指定が「日本語ラップ紹介」をしてきた。その人たちを招いて、実際にライブをする。という至極真っ当な企画である。
そう、ラジオが放送中であれば。
3月を持って、CNANN のハッシュタグで愛されたこのラジオは、単発を入れれば8年、レギュラーでは5年の歴史に幕をおろした。が、舌の根も乾かぬうちにラジオイベントである。これだけでも意味がわからないのだが極め付けは
「ニッポン放送 ラジオパーク in 日比谷」と同じ日程でやっているにもかかわらず、ニッポン放送のイベントの一部では無い。このイベントは
日比谷野外音楽堂100周年記念事業なのだ。
もう立ち位置がよくわからない。最高じゃないか意味がわからないって。

そしてわたしはこの日、打ち震えるのだ。
SKY-HIとAwichに。
そこそこのHiphop好きなので、もちろんこの二人は知っているし、フェスにいれば見にいくぐらいには大好き。本当はSKY-HIのアリーナツアーにだって申し込もうと思ったぐらい好きだ。
*諸般の事情で、別のイベントと日程全部被ってた・・・ 
まだアーカイブを見れているないので意訳にはなるが
「好きだと思っていたHipHopが、音楽の世界の第一線になれる日が来るとは思っていなかった。アイドルがHipHopだなんてと笑われたけど、好きだからやってこれた。」
そんな中で歌われた「To The First」
ああ夢はないんじゃなくて作ればいいんだよね。今からでも

居場所がない 行く当てもない
なら自分で作るさ  何でもアリ
お前の物差しじゃ測れやしない
さぁもういくぜ 君はどうしたい?
It's not too late
Never too late to start

違うことは悪いことじゃない

滝沢歌舞伎を ライビュで2回見てしまいました。
わたし程度の語彙力の人間では、あのレポートを書くことはできません。ただただ、圧巻。
そしてステージ構成。
もちろん座長岩本照を中心に、Snow Manが引っ張る滝沢歌舞伎ではあるが。
1つ1つのステージが全て見応えがある。すごい。バトントワリング、バレエ、ダンス、殺陣、腹筋太鼓、そして歌舞伎から何から。
もうすごいんだ。でも2回見て思った。
一糸乱れぬダンス ではない。
9人が同じフリであってもそれぞれが自分の形で動いているように見える。各パフォーマンスだって、それぞれが異なった分野で輝いている。もちろん、推しは大いにみる。が、推しだけではなくそのほかのJrやダンサーだって余すところなく見どころなのだ。みんなん違ってみんないい。
なんていう話ではない。
同じことをやって、滲み出る個性があって、それが人なんだ。
仕事にも「型」がある。もちろん誰がやっても同じになる部分もあるだろう。
それでも、わたしだから、あの人だから、というところが仕事のどこかににじわじわと色を持つと思う。そんなものがいらないのであれば、会社は皆に同じように仕事を振っていればいいんだから。
わたしはできないことを数えるが、できることだって増えているはずなんだから。また勇気をもらった。


じゃあ夢できたの?

ないです。まだないです。
入社前の自分と対話をしないとならなそうなので、これはGWにやろうと思います。
ただ、わたしが土日にエンターテイメントを貪るのは、知らない世界を知る面白さがまだまだあることです。最近は、映画も全部ストーリーがわかっていないと不安だという人もいるようですね。わたしはそういう人を否定はしません。
だって、誰だってある日突然知らなかったことに出会うじゃないですか。ただ、わたしは積極的に知らないことに出会に行っているだけなのです。これだけ知らない世界を見たって世の中の全ての本は読めないし、全ての映画は見れないし、全ての演劇は観劇できない。だからこそ未知を既知にする作業に勤しむのです。
そして、ぽろっと飲みの席で言われた「やりたいことが見つかったら、1つでも見つかったら偉くなれ」を実現したいな。とも思ったのでした。



以下、2023.04エンタメ備忘録

映画

フラッシュゴードン
あの有名なQUEENのフラッシュのテーマ の映画
1980年に映画化されたアメコミの実写もの。説明はあとにして進んでいくストーリーもすごいが、何より美術がすごい。4Kリバイバル上映見れてよかった。

ダンジョンズ&ドラゴンズ
超有名TRPGを下敷きにした映画。
正直よくあるRPGなんだけど、そういえばこういうよくあるRPGの映画って今見ないよね。昨今のなろう系が好きな人もそうじゃない人も、心にまだ厨二を飼っている人は楽しめるはず!
最低なヒューグラントが最高だぜ!

展示

マリー・ローランサンとモード
*Bunkamuraでの会期は終了。京セラ美術館へどうぞ。
美術とファッションの歴史としてもとても面白いし、シャネルとの確執などストーリーも最高。
たまに図録をニヤニヤしながら見る

ポモドーロテクニック入門
有名な25分タイマーの仕事術。25分という時間概念だけが先行しているので実際にはどうなん?という興味本位から。
ある意味個人のタスクの見える化の観点では参考になりました
*このノートもポモドーロ3セットで書いてます。


Youtube

ゆる民俗学ラジオ
日本民俗語彙クイズ

ゆる○○学シリーズは、本当に知らないことに打ち当たれて面白いですがその中でも最も訳がわからなくてよかった。
なのにわかる人は解読できる。という。
知識が集まると繋がる面白さ

ゆる言語学ラジオ
ミーム提案委員会

ゆる言語学ラジオリスナージャない人には紹介が不向きで仕方がない話ではあるが騙されたと思ってスポティファイかなんかで聞き流してみてほし。本当に騙されたなって思うから。

それでは夢探しに行ってきます

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